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【市況】8日の株式相場見通し=反落、米株安受け戻り一服局面に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は強弱観対立のなかも売りが優勢となり、日経平均株価は3日ぶり反落する公算が大きそうだ。世界的に株式市場は上下にボラティリティの高い地合いが続いている。前日に東京市場は日経平均が朝安後に切り返し一時1100円を超える大幅高となったが、その後は再び上値が重くなり伸び悩んだ。前日の欧州株はほぼ全面高となったものの、米国株市場では高く始まった後に漸次株価水準が切り下がり、NYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも安く引けている。ダウは午前中に500ドル高に迫る上昇を示したが、この日に実施された10年物国債の入札が不調に終わり、米長期金利が上昇したことが重荷となって午後の取引で急速に値を消した。主力銘柄の株価も高安まちまちで、決算を発表したウォルト・ディズニー<DIS>が売られ、ホーム・デポ<HD>も安かったが、アップル<AAPL>やゴールドマン・サックス・グループ<GS>などは堅調で全体相場を支えた。東京市場では、前日に日銀の内田副総裁の利上げに慎重な姿勢を示す発言が日経平均を押し上げたが、きょうは目先上昇一服となることが予想される。外国為替市場で一段と円安方向に押し戻されていることはポジティブ材料だが、これを拠りどころにハイテクセクターを買い進む動きは限定的となりそうだ。

 7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比234ドル21セント安の3万8763ドル45セントと反落。ナスダック総合株価指数は同171.049ポイント安の1万6195.806だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の主な意見(7月30~31日開催分)、7月の景気ウォッチャー調査、6月の国際収支統計速報値など。海外ではインド中銀の政策金利発表、6月の米卸売在庫、売上高など。

出所:MINKABU PRESS

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