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【市況】アジア株は上昇も前日の下げ取り戻せず、米景気先行き懸念和らぐも警戒感残ったまま 

アジア株は上昇も前日の下げ取り戻せず、米景気先行き懸念和らぐも警戒感残ったまま  

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   16753.70(+55.34 +0.33%)
中国上海総合指数  2861.87(+1.17 +0.04%)
台湾加権指数     20572.40(+741.52 +3.74%)
韓国総合株価指数  2522.78(+81.23 +3.33%)
豪ASX200指数    7681.90(+32.30 +0.42%)
インドSENSEX30種  79540.75(+781.35 +0.99%)

アジア株は総じて上昇。ただ、上値は重い。米景気先行きに対する過度な懸念は後退しているものの警戒感は残ったまま。リスク回避ムードが和らいでいるだけで、リスク選好ムードが広がっているわけではない。今週も米経済統計や乱高下する円相場に注意が必要か。今週は米新規失業保険申請件数くらい。日本ではあす内田日銀副総裁の講演が予定されている。

台湾株はきのう8%超暴落し史上最大の下落幅となったが戻りは鈍く、一時マイナス圏に転落する場面もあった。香港株は上げ幅を縮小、上海株は前営業日比変わらずで推移。韓国株は大幅反発しているが前日分の下げを完全には取り戻してはいない。台湾TSMCは6.7%高、きのうの暴落を受け米モルガンスタンレーがTSMC株を再び「トップピック(最も強い買い推奨)」に指定した。

上海株は前営業日比変わらず。世界的な株暴落を受けきのうは下落したが、それでも1.5%程度の下げだった。株価下落を阻止するため政府系ファンドが動き出すとの見方が広がったため、他の国と比べて下げ幅は限定的にとどまった。財新非製造業PMIが予想以上に上昇したことも投資家心理をやや和らげた。

今週は中国7月の消費者物価指数と生産者物価指数が発表される。CPIは伸びがやや加速しPPIは下落ペースが拡大する見通し。ただ、弱い内容になっても株安阻止に当局が動く可能性があるため、下落しても下値は限定的にとどまる可能性。

豪州株は「タカ派据え置き」を受け、一時上げ幅を縮小する場面があった。豪中銀は政策金利を据え置いたものの、基調インフレは依然として高すぎる。インフレ上振れリスクに警戒が必要だとして、いかなる可能性も排除せずデータと変化するリスクに基づき意思決定を行うと述べた。

出所:MINKABU PRESS

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