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【市況】日米金利差の段階的な縮小を想定してドルは伸び悩む可能性

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

2日のドル・円は、東京市場では149円77銭まで買われた後、148円63銭まで反落。欧米市場では149円32銭まで買われた後、146円42銭まで反落し、146円52銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に146円台で推移か。日米金利差の段階的な縮小を想定してドルは伸び悩む可能性がある。

7月30-31日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の据え置きが決まったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は次回9月の会合で利下げについて議論することを示唆した。7月米雇用統計の悪化も考慮されそうだ。一方、日本銀行植田総裁は物価動向次第となるが、もう一段の利上げに前向きのようだ。日銀による年内追加利上げへの思惑が広がれば、日米金利差の一段の縮小を想定した円買いは続く可能性がある。ただ、米国経済の景気後退入りは回避されるとの見方は依然として多いため、今週発表される7月ISM非製造業景況指数など主要経済指標が市場予想と一致、または上回った場合、それらを手がかりとしてドルを買い戻す動きが広がる可能性もある。

《NH》

 提供:フィスコ

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