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【材料】ブロックが決算 コスト管理が奏功 株価は小幅安=米国株個別

(NY時間10:32)(日本時間23:32)
ブロック<SQ> 59.54(-0.37 -0.61%)

 決済サービスのブロック<SQ>が前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、経常収益は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の営業利益およびEBITDAの見通しを上方修正した。

 同社はコスト管理に重点を置いているが、ドーシーCEOは「力強い成長と規律あるコスト管理により、第2四半期は有意義な利益拡大を達成することができた」と述べた。また、ビットコインの収入は26.1億ドルと予想を下回った。同社は毎月、ビットコインからの利益の10%を投資用ビットコインの購入に投じている。

 アナリストは「キャッシュアプリが牽引した堅実な決算で、見通しも上方修正された。同社の市場進出戦略 (GTM) への注力は投資家の耳に心地よいもので、パートナーやローカルセールスを含め、拡大が期待される」と述べている。

 また、モルナー氏を集中セールスのリーダーに抜擢したことを評価。「人員削減を行い、エンジニアリングとデザインに重点を置くことで、潜在能力を引き出し、同業他社との競争に打ち勝つことができる」とも述べた。

 発表直後は時間外で株価は上昇していたものの、全体相場の下げに呑み込まれ、同社株も小幅安に転じている。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.85ドル)
・経常収益:61.6億ドル(予想:63.1億ドル)
  取引ベース:17.1億ドル(予想:17.6億ドル)
  サブスク&サービス:17.9億ドル(予想:17.5億ドル)
  ハードウェア:0.43億ドル(予想:0.39億ドル)
  ビットコイン:26.1億ドル(予想:27.3億ドル)
  キャッシュアプリ:41.3億ドル(予想:42億ドル)
  スクエア部門:19.8億ドル(予想:20.1億ドル)
  コーポレート&その他:0.47億ドル(予想:0.54億ドル)
・EBITDA(調整後):7.59億ドル(予想:6.86億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・営業利益(調整後):3.20億ドル(予想:3.11億ドル)
・EBITDA(調整後):6.95億ドル(予想:6.69億ドル)

(通期見通し)
・営業利益(調整後):14.4億ドル(従来:13.0億ドル)(予想:13.4億ドル)
・EBITDA(調整後):29.0億ドル(従来:27.6億ドル)(予想:28.0億ドル)

【企業概要】
 米国・カナダ・日本など幅広い地域のサービス・食品関連・小売などの多様な個人事業主から多店舗企業と幅広い規模の販売者向けに、ソフトとハードウェアに金融サービスを組み合わせ販売者を支援するコマースエコシステムと決済サービスを提供する。また、個人向けの金銭管理Cash Appも提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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