【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 日東紡、日本製鉄、住友電 (1日大引け後 発表分)
日東紡 <日足> 「株探」多機能チャートより
8月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日東紡 <3110> [東証P] ★今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の47.6億円に急拡大して着地。電子材料事業でAIサーバーや半導体パッケージ基板向けの高機能ガラスが大きく伸びたほか、メディアル事業では体外診断用医薬品の販売が好調だった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の120億円→160億円に33.3%上方修正。増益率が23.1%増→64.1%増に拡大し、従来の18期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
あじかん <2907> [東証S] ★上期経常を一転14%増益に上方修正・最高益更新へ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→11億円に2.2倍上方修正。従来の48.2%減益予想から一転して13.9%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。鶏卵価格が想定を下回ることに加え、加工費の低減や諸経費の抑制などで採算が上向く。円安進行で為替予約の時価評価益や決済差益が拡大することも利益を押し上げる。
日本製鉄 <5401> [東証P] ★今期最終を13%上方修正
◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の3000億円→3400億円に13.3%上方修正。減益率が45.4%減→38.1%減に縮小する見通しとなった。世界の鉄鋼需要は厳しい状況が継続するものの、マージンの改善や在庫評価差の好転などが利益を押し上げる。
住友電 <5802> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は3.4倍増益、今期最高益予想を上乗せ
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の587億円に急拡大して着地。環境エネルギー関連事業やエレクトロニクス関連事業などの需要が堅調に推移したことに加え、円安も追い風となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の2320億円→2430億円に4.7%上方修正。増益率が7.7%増→12.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
ニチダイ <6467> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1億1000万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)に浮上して着地。精密部品事業でターボチャージャー部品の売上高が昨年の停滞状況から増加に転じたほか、コスト抑制や製品構成の良化も黒字化につながった。
通期計画の1億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
JVCケンウ <6632> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は58%増益で着地
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比58.3%増の55億円に拡大して着地。車載用スピーカー、アンプ、アンテナなど海外OEMの販売が好調だったほか、北米の公共安全市場向けに業務用無線機の増勢が続いたことが寄与。持ち分法適用会社の利益が増加したことも大幅増益に貢献した。
ミマキエンジ <6638> [東証P] ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の26億円→36億円に38.5%上方修正。第1四半期にテキスタイル・アパレル市場向けでDTF(Direct to Film)モデルがグローバルで好調な販売が継続し、サイングラフィックス市場向けもUVインク搭載モデルを中心に大幅に販売を伸ばしたことなどを反映した。
併せて、通期の同利益も従来予想の58億円→68億円に17.2%上方修正。増益率が18.8%増→39.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
新明和 <7224> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の25.6億円に急拡大して着地。特装車の売価改定効果や航空旅客搭乗橋の海外売上増加などが寄与し、大幅増益を達成した。
ダイトロン <7609> [東証P] ★今期経常を一転2%増益に上方修正、配当も5円増額
◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の60億円→61.5億円に2.5%上方修正。従来の0.2%減益予想から一転して2.2%増益見通しとなった。足もとで電子機器・部品や画像関連の販売が増加した海外事業を中心に、生産活動の落ち込みが想定より緩和されたことを反映した。
併せて、年間配当を従来計画の120円→125円(前期は120円)に増額修正した。
コナミG <9766> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は43%増益で着地
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比43.3%増の191億円に拡大して着地。機能追加やゲーム内イベントの実施でサッカーゲーム「eFootball2024」の好調が継続するなど、主力タイトルが堅調に推移し、デジタルエンターテインメント事業の収益が大きく伸びた。
株探ニュース