【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):りそなHD、日立、ソシオネクス
りそなHD <日足> 「株探」多機能チャートより
エスビー食品<2805>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。7月31日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.9%減の310億3900万円と減収ながら、最終利益は同64.8%増の24億6400万円となった。あわせて9月中間期の業績予想を上方修正し、売上高予想は10億円増額の615億円(前年同期比2.6%減)、最終利益予想は5億円増額の35億円(同45.2%増)に見直した。業況を評価した買いが入ったようだ。調理済食品事業を譲渡した影響で4~6月期は減収となったが、前期に実施した価格改定の効果が出た。直近の業績が想定を上回ったことから、上期の業績予想を修正した。
■りそなホールディングス <8308> 1,160.5円 +68.5 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地」が好感された。
りそなホールディングス <8308> [東証P] が7月31日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比64.5%増の770億円に拡大した。
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■日立製作所 <6501> 3,463円 +175 円 (+5.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
日立製作所<6501>は大幅高で5連騰。7月31日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比4.8%減の2兆2114億2300万円と減収となった。一方、最終利益は同2.5倍の1753億2500万円となった。大幅増益でかつ、最終利益の通期計画に対する進捗率は29%と好調な滑り出しとなり、評価されたようだ。自動車部品事業を展開する日立Astemoが連結対象外となり、売上収益は減少した。半面、生成AIやクラウド利用の普及に伴うデータインフラ需要や、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連する需要が事業の追い風となった。
■ソシオネクスト <6526> 3,222円 +144 円 (+4.7%) 本日終値
ソシオネクスト<6526>が続急伸した。7月31日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.1%減の527億8300万円、経常利益が同2.7%減の108億800万円、最終利益が同4.8%減の75億7400万円だった。一方、営業利益は同1.5%増の102億6500万円と増益を確保。据え置きとなった通期の業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=130円と実勢よりも大きく円高水準にあり、買い安心感が広がったようだ。中国の5G基地局向けの特需が終了し、製品売上高が減少した。先端プロセスを使用した開発案件の増加などを背景に研究開発費用が増加したが、円安進行は営業利益段階ではプラスに作用した。
■オルガノ <6368> 7,200円 +320 円 (+4.7%) 本日終値
オルガノ<6368>が大幅続伸。7月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1550億円から1600億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を230億円から245億円(同8.7%増)へ、純利益を161億円から176億円(同1.7%増)へ上方修正したことが好感された。電子産業分野を中心に大型の設備投資が想定以上の水準で推移する見通しであることに加えて、工場稼働率など生産の活発な動きを背景に各種メンテナンスなどのソリューションサービスや消耗品などの機能商品も好調に推移する見込であることが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高316億1900万円(前年同期比6.8%増)、営業利益40億100万円(同39.8%増)、純利益26億7600万円(同67.5%増)だった。
■サイバーエージェント <4751> 1,004.5円 +38.1 円 (+3.9%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>が続伸。7月31日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、売上高を7500億円から7900億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を300億円から410億円(同67.0%増)へ、純利益を80億円から165億円(同3.1倍)へ上方修正したことが好感された。主力3事業がともに好調に推移しており、特にゲーム事業において、第2四半期及び第3四半期に提供を開始した新規タイトルが大きく貢献したことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年10月~24年6月)決算は、売上高5985億8400万円(前年同期比11.9%増)、営業利益359億3200万円(同89.5%増)、純利益158億2500万円(同4.4倍)だった。
■北海道電力 <9509> 1,057.5円 +38 円 (+3.7%) 本日終値
北海道電力<9509>が大幅続伸。7月31日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比11.1%減の2025億6900万円、経常利益が同30.2%減の331億7200万円と減収減益となった。一方、経常利益の通期計画に対する進捗率は約90%に上った。北海道内での半導体工場の新設やデータセンターの整備により、電力需要の中期的な拡大による恩恵が期待されていた北海電だが、朝安後は今期の業績の上振れを期待した買いが集まり、切り返す格好となった。燃料価格の低下に伴う燃料費等調整額が減少し、減収となった。燃料費等調整制度の期ずれ差益も縮小した。核燃料売却益を特別利益に計上したことにより、最終利益が同9.7%減の312億4500万円となった。
■トランス・コスモス <9715> 3,590円 +120 円 (+3.5%) 本日終値
トランス・コスモス<9715>が5日続伸し年初来高値を更新。同社は7月31日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比36.9%増の30億4300万円となったことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同2.4%増の910億8300万円で着地。CXサービス(フロントオフィスサービス)とBPOサービス(バックオフィスサービス)の売り上げがともに増加し、価格交渉の進展や稼働率上昇などで収益性が改善したことが利益を押し上げた。なお、通期業績予想については非開示としている。
■リケンテクノス <4220> 1,026円 +30 円 (+3.0%) 本日終値
リケンテクノス<4220>が大幅高で4日続伸。7月31日の取引終了後、上限を250万株(発行済み株数の4.54%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は8月9日から10月31日までで、取得した自社株は全株消却する予定としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高313億6300万円(前年同期比0.9%増)、営業利益24億3700万円(同36.4%増)だった。国内や北米・インド向けエラストマーコンパウンドの販売が伸長したほか、価格転嫁が進んだことが寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1300億円(前期比3.4%増)、営業利益92億円(同4.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■デジタルアーツ <2326> 4,065円 -700 円 (-14.7%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率3位
31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は4%減益で着地」が嫌気された。
デジタルアーツ <2326> [東証P] が7月31日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の8.4億円に減り、通期計画の51.4億円に対する進捗率は16.5%となり、5年平均の18.9%とほぼ同水準だった。
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