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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 虹技、サイバー、アドテスト (31日大引け後 発表分)

虹技 <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月31日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 虹技 <5603> [東証S]  ★今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の5.7億円→7.8億円に36.8%上方修正。従来の20.2%減益予想から一転して9.2%増益見通しとなった。コスト改善策の進捗や製品の販売価格是正で国内鋳物事業の収益が増加することに加え、自動車用プレス金型鋳物を製造する中国グループ会社の想定を上回る業績なども織り込んだ。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は60円)に増額修正した。

 システナ <2317> [東証P]  ★今期経常を一転11%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の95億円(予想レンジ中値)→110億円(同)に15.8%上方修正。従来の4.4%減益予想から一転して10.6%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。成長事業への経営資源のシフトによる契約単価の上昇や高付加価値案件の受注増加で、利益率が向上することが上振れの要因。

 日華化学 <4463> [東証S]  ★今期経常を37%上方修正・2期ぶり最高益、配当も16円増額
 ◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の27億円→37億円に37.0%上方修正。増益率が6.8%増→46.4%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。化学品事業における収益改善策の進展や中国の業績回復などが寄与する。
  併せて、配当方針の変更を踏まえ、年間配当を従来計画の34円→50円(前期は32円)に大幅増額修正した。

 サイバー <4751> [東証P]  ★今期経常を65%増益に大幅上方修正
 ◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の300億円→410億円に36.7%上方修正。増益率が20.4%増→64.6%増に拡大する見通しとなった。主要3事業が好調に推移する中、ゲーム事業における新規タイトル「学園アイドルマスター」などのヒットが収益を押し上げる。

 東映アニメ <4816> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は83%増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比82.5%増の71.8億円に拡大して着地。「スラムダンク」や「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権の販売が好調だったほか、「ワンピース」の海外配信権の販売や「ドラゴンボール」シリーズなどの版権事業が伸びた。円安も追い風となった。
  上期計画の110億円に対する進捗率は65.3%に達しており、業績上振れが期待される。

 TOTO <5332> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は54%増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比54.1%増の143億円に拡大して着地。国内住設が価格改定効果などで増収増益を確保し、海外では米州でウォシュレットの販売が好調だった。半導体市況の回復を背景に静電チャックやAD部材が伸びたことに加え、コスト削減を進めたことも大幅増益に貢献した。
  上期計画の165億円に対する進捗率は87.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 Gキッズ <6189> [東証S]  ★今期経常を88%上方修正、配当も5円増額
 ◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の4.8億円→9億円に87.5%上方修正。増益率が49.5%増→2.8倍に拡大する見通しとなった。職員配置改善や人事院勧告改定に伴う公定価格の上昇を背景に、売上高が計画を上回ることが寄与。想定以上に採用効率が改善することなども上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正した。

 オルガノ <6368> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の230億円→248億円に7.8%上方修正。従来の1.8%減益予想から一転して5.9%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。半導体関連を中心に大型の設備投資が想定以上の水準で推移することに加え、生産の活発な動きを背景にメンテナンスなどのソリューションサービスや消耗品も伸びる。

 湖北工業 <6524> [東証S]  ★上期経常を一転26%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ
 ◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の14.4億円→27.5億円に90.7%上方修正。従来の33.9%減益予想から一転して26.0%増益を見込み、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。生成AIの普及や情報通信市場の回復に伴うデータセンター投資の活発化を背景に、海底ケーブル向け光アイソレータなどの販売が想定より伸びたことが寄与。円安進行による収益押し上げ効果や為替差益の発生も利益を押し上げた。

 アドテスト <6857> [東証P]  ★今期最終を57%上方修正、上期配当は実質増配へ
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.6倍の238億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の670億円→1050億円に56.7%上方修正。増益率が7.6%増→68.6%増に拡大する見通しとなった。生成AIに向けた半導体需要の高まりを追い風に、関連する半導体試験装置が伸びることを織り込んだ。
  併せて、従来未定としていた上期配当は19円を実施する方針とした。23年9月に実施した1→4の株式分割を考慮すると実質16.9%増配となる。なお、下期配当は引き続き未定とした。

 エンプラス <6961> [東証P]  ★今期経常を33%増益に上方修正
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の23.3億円に拡大して着地。セミコンダクター事業で半導体需要の調整が想定より長引いているものの、光通信関連の光学デバイスを中心にその他の事業は好調に推移し、2ケタ増益を達成した。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の65億円→70億円に7.7%上方修正。増益率が23.5%増→33.0%増に拡大する見通しとなった。

 三栄コ <8119> [東証S]  ★今期経常を一転20%増益に上方修正、配当も36円増額
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.4倍の8.3億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の9億円→15億円に66.7%上方修正。従来の27.9%減益予想から一転して20.2%増益見通しとなった。
  旺盛な外出需要やインバウンド需要が続く中、外出・トラベル関連商材が好調な服飾雑貨事業を中心に売上高が伸びることが寄与。ブランド事業における値上げ効果やグループ事業再編の進展、経費削減なども利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→116円(前期は80円)に大幅増額修正した。

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