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【材料】AMDが決算受け上昇 新AIプロセッサーが成長の後押しを示唆=米国株個別

(NY時間09:52)(日本時間22:52)
AMD<AMD> 152.76(+14.32 +10.34%)

 AMD<AMD>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。データセンター部門の売上高が予想を上回っている。第3四半期のガイダンスも公表し、売上高は若干予想を上回る見通しを示し、新しいAIアクセラレーターが成長を後押ししていることが示唆された。

 同社は、圧倒的な存在感を示すエヌビディア<NVDA>への追撃で前進が見られていることがうかがえる。同社は現在、「MI300」で参入を図っている。

 アナリストは「今回の決算で最も注目すべき数値の1つは、通期のMI300の見通しが45億ドルに上方修正された点だ」と述べた。そのほか「季節的なPCの見通しが予想を上回ったこと、汎用クラウドとエンタープライズ向け需要の回復、エンベデッドの緩やかな回復が下期の堅調な売上成長を牽引しそうだ」とも述べている。

(4-6月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.69ドル(予想:0.68ドル)
・売上高:58.4億ドル 8.9%増(予想:57.3億ドル)
  データセンター:28.3億ドル(予想:27.5億ドル)
  ゲーム:6.48億ドル(予想:6.47億ドル)
  クライアント:14.9億ドル(予想:14.5億ドル)
  エンベディッド:8.61億ドル(予想:8.50億ドル)
・粗利益率(調整後):53%(予想:53%)
・営業利益(調整後):12.6億ドル(予想:12.5億ドル)
・FCF:4.39億ドル(予想:13.3億ドル)
・研究開発費:15.8億ドル(9.7%増、予想:15.8億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:64~70億ドル(予想:66.2億ドル)
・粗利益率(調整後):約53.5%(予想:53.8%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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