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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 愛三工、TDK、野村 (30日大引け後 発表分)

愛三工 <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 愛三工 <7283> [東証P]  ★今期経常を一転16%増益・最高益に上方修正、配当も7円増額
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比42.8%増の69.3億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の165億円→200億円に21.2%上方修正。従来の4.1%減益予想から一転して16.3%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。為替相場が想定より円安傾向で推移していることを踏まえ、前提レートを1ドル=140円から148円に見直したほか、自動車部品の販売数量、収益改善がともに予想を上回ることも上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の56円→63円(前期は55円)に増額修正した。

 南海辰村 <1850> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は9.2倍増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比9.2倍の3.4億円に急拡大して着地。手持ち工事が順調に進捗する中、工事採算が向上したことが利益拡大につながった。
  上期計画の4.2億円に対する進捗率は81.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 ブルボン <2208> [東証S]  ★上期経常を一転2.5倍増益に上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→16億円に2.7倍上方修正。従来の7.3%減益予想から一転して2.5倍増益見通しとなった。ビスケットをはじめ、チョコレートやスナックの販売が順調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。生産性の向上やコスト削減、経費の効率的な使用に取り組んだことも上振れにつながる。

 ハイパー <3054> [東証S]  ★今期経常を64%上方修正
 ◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の1億5200万円→2億5000万円に64.5%上方修正。増益率が20.6%増→98.4%増に拡大する見通しとなった。堅調な企業収益やWindows11搭載機への入れ替え需要を背景に、法人向けパソコンの出荷が好調に推移していることが要因。継続的な業務プロセスの効率化による経費削減なども上振れに貢献する。

 理想科学 <6413> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の51億円→61億円に19.6%上方修正。減益率が17.8%減→1.6%減に縮小する見通しとなった。期初の想定より円安が続く見込みであることを織り込んだ。想定為替レートは1ドル=150円、1ユーロ=162円に設定。
  併せて、発行済み株式数の0.61%にあたる20万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 マースGHD <6419> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は70%増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比69.6%増の53.2億円に拡大して着地。スマート遊技機専用ユニットを中心にプリペイドカードシステムの販売が好調だったほか、ソフトウェアのバージョンアップや機器の入れ替えなど新紙幣対応の需要も取り込んだ。
  上期計画の74.4億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れが期待される。

 TDK <6762> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は4倍増益、株式5分割も発表
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比4.0倍の596億円に急拡大して着地。ICT市場における部品需要の回復を背景に、受動部品やHDD関連の販売が伸びたことが寄与。大幅な円安が追い風になったことに加え、合理化や前記事実施した構造改革効果なども利益拡大に貢献した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の1280億円に対する進捗率は46.6%に達しており、業績上振れが期待される。
  併せて、9月末現在の株主を対象に、1→5の株式分割を実施すると発表。

 シマノ <7309> [東証P]  ★今期経常を15%上方修正、配当も24円増額
 ◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の868億円→1000億円に15.2%上方修正。減益率が16.0%減→3.3%減に縮小する見通しとなった。ロードバイクを中心とするスポーツバイク人気が継続した中国市場で販売が好調に推移していることが要因。円安による為替差益の発生なども利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の285円→309円(前期は285円)に増額修正した。
  併せて、44万2000株(発行済み株式数の0.49%)を8月6日付で消却すると発表。

 KIMOTO <7908> [東証S]  ★今期経常を59%上方修正
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4億3500万円の黒字(前年同期は1億7800万円の赤字)に浮上して着地。自動車向けの電子部品関連に加え、通信機器部材やIoT関連製品における高付加価値製品の販売が好調だった。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の5億4000万円→8億6000万円に59.3%上方修正。増益率が32.4%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。

 野村 <8604> [東証P]  ★4-6月期(1Q)税引き前は2.2倍増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比2.2倍の1029億円に急拡大して着地。ウェルス・マネジメント部門で投資信託の信託報酬や投資一任フィーが増加しストック収入が過去最高を更新したほか、インベストメント・マネジメント部門、ホールセール部門の収益も大きく伸びた。

 四国電 <9507> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の317億円に急拡大して着地。火力単価の低下や原子力利用率の増加によって需給関連費が減少したほか、修繕費が減少したことが利益を押し上げた。
  第1四半期実績だけで、通期計画の480億円に対する進捗率は66.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 元気寿司 <9828> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は76%増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比75.9%増の18.5億円に拡大して着地。テレビ番組での紹介もあって国内の来店客数が増加したほか、海外店舗の拡大を背景にグローバル事業も伸長し、売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。

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