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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ダイハツデ、FPG、ファナック (29日大引け後 発表分)

ダイハツデ <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月29日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ダイハツデ <6023> [東証S]  ★今期経常を一転12%増益に上方修正
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の18億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の46億円→62億円に34.8%上方修正。従来の17.1%減益予想から一転して11.8%増益見通しとなった。期初計画よりも円安が進んだことに加え、メンテナンス関連における想定以上の需要増加を織り込んだ。

 北陸電工 <1930> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は5億5300万円の黒字(前年同期は8900万円の赤字)に浮上して着地。内線・空調管工事を中心に手持ち案件が順調に進捗し、42.7%の大幅増収を達成した。
  上期計画の6億5000万円に対する進捗率は85.1%に達しており、業績上振れが期待される。

 Jグループ <3063> [東証G]  ★今期最終を64%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年2月期の連結最終利益を従来予想の2.6億円→4.3億円に64.2%上方修正。増益率が7.3%増→76.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。前期に実施した既存店舗のリニューアルに加え、生産性向上やコストコントロールなどによって収益性が上向いたことが要因。営業店舗物件の立退きによる特別利益1.7億円を計上することも最終利益を押し上げる。

 ゼオン <4205> [東証P]  ★上期経常を一転46%増益に上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の115億円→190億円に65.2%上方修正。従来の11.8%減益予想から一転して45.8%増益見通しとなった。エラストマー素材事業が原料価格に応じた販売価格の改定や為替影響、海外市場環境の変化による引き合い増加で上振れするほか、高機能材料事業も光学樹脂や光学フィルムの需要回復で伸びる。

 日精工 <6471> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は黒字浮上・上期計画を超過
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は19億円の黒字(前年同期は9.2億円の赤字)に浮上して着地。為替の円安加速を追い風に自動車事業の利益が急拡大したほか、産業機械事業も2ケタ増益を確保した。
  上期計画の5億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

 ワコム <6727> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は37%増益で着地
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比37.1%増の36.4億円に拡大して着地。テクノロジーソリューション事業が収益を牽引した。OEM提供先の需要増加でEMR(電磁誘導方式)部門の売上高が大幅に増加したほか、為替の円安もプラスに働いた。

 スタンレー <6923> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は69%増益、大規模な自社株買いも発表
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比69.1%増の117億円に拡大して着地。主力の自動車機器事業がタイ関連会社の連結子会社化や為替の円安によるプラス影響で2ケタ増収を確保した。生産革新による合理化効果に加え、前年同期に計上した過去の品質問題に関わる費用の剥落なども利益拡大につながった。
  併せて、発行済み株式数の8.11%にあたる1300万株または300億円を上限に自社株買いを実施するとともに、370万株を6月30日付で消却すると発表。

 ファナック <6954> [東証P]  ★今期経常を16%上方修正
 ◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.3%減の411億円で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の1494億円→1739億円に16.4%上方修正。減益率が17.8%減→4.3%減に縮小する見通しとなった。ロボマシン部門を中心に足もとの業績が堅調に推移していることを織り込んだ。

 FPG <7148> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も17.85円増額
 ◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の210億円→260億円に23.8%上方修正。増益率が16.7%増→44.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。リースファンド事業、国内不動産ファンド事業ともに出資金販売額が想定以上に増加し、売上高が計画を27.2%も上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の88円→105.85円(前期は73円)に増額修正した。

 Gダイニング <7625> [東証S]  ★今期経常を一転増益に48%上方修正
 ◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の5.4億円→8.1億円に48.3%上方修正。従来の24.5%減益予想から一転して12.0%増益見通しとなった。堅調なインバウンド需要や価格改定の浸透を背景に、上期の既存店売上高が権八業態(和食)を中心に好調に推移したほか、保守的に見積もっていたエネルギーコストが想定を下回ったことなどを反映した。

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