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【市況】東京株式(大引け)=801円高、米株大幅高受け9日ぶりに大幅反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は久々のリスクオンとなり、前週末まで8日続落していた日経平均株価は800円あまりの大幅高で切り返す展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比801円22銭高の3万8468円63銭と9日ぶり急反発。プライム市場の売買高概算は16億1182万株、売買代金概算は3兆9681億円。値上がり銘柄数は1571、対して値下がり銘柄数は63、変わらずは11銘柄だった。

 きょうの東京市場は主力株を中心に買い戻しが進む展開となった。前週末の欧米株が全面高となり、米国株市場ではNYダウが一時800ドルを超える急伸をみせるなどリスク選好の地合いを取り戻しており、これに追随する形で東京市場も自律反発局面に移行した。米国では注目された6月のPCEデフレーターが事前予想と一致し、インフレ圧力の低下を背景にFRBによる9月利下げの可能性が意識された。半導体銘柄で構成されるSOX指数も2%高と4日ぶりに反発、これを受けて東京市場でもこれまで大きく売り込まれた半導体主力株を買い戻す動きにつながった。海外投資家の先物買いに伴うインデックス買いが全体相場に浮揚力を与えた。値上がり銘柄数は1570あまりでプライム市場全体の約96%に達している。ただ、売買代金は4兆円台にわずかに届かなかった。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が大きく水準を切り上げ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども終始買い優勢だった。ソフトバンクグループ<9984>も高い。信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>など半導体関連への買い戻しが目立つ。東京製鐵<5423>がストップ高に買われ値上がり率トップとなったほか、MARUWA<5344>が急騰、Gunosy<6047>が値を飛ばし、マネックスグループ<8698>も活況高となった。楽天グループ<4755>も物色人気。

 半面、SCREENホールディングス<7735>は半導体株高の流れに乗れず逆行安。キーエンス<6861>が下値を探り、エーザイ<4523>が値下がり率トップに売り込まれた。日立建機<6305>が大幅安、プレミアグループ<7199>の下げも目立つ。このほか、エムスリー<2413>も大商いだが売りに押された。

出所:MINKABU PRESS

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