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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):帝ホテル、エーザイ、日立建機

帝ホテル <日足> 「株探」多機能チャートより
■帝国ホテル <9708>  919円  +7 円 (+0.8%)  本日終値
 帝国ホテル<9708>が続伸。前週末26日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を520億円から530億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を6億円から15億円(同47.2%減)へ、純利益を9億円から18億円(同46.7%減)へ上方修正したことが好感された。宿泊や宴会を中心に営業状況が好調に推移していることに加えて、生産性の向上や費用執行の精査に努めていることなどが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は売上高133億2600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益6億2900万円(同15.7%減)、純利益6億8400万円(同13.3%減)だった。

■エーザイ <4523>  5,768円  -860 円 (-13.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 エーザイ<4523>が急落。4月19日安値(5795円)を下回り、約3カ月ぶりに年初来安値を更新した。前週末26日の取引終了後、米バイオジェン<BIIB>と共同開発した認知症薬「レカネマブ」のEUでの販売承認申請について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)が否定的見解を採択したと発表。これが売り材料視された。会社側は今回のCHMPの見解に対して再審議の請求を行うという。

■日立建機 <6305>  3,764円  -397 円 (-9.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 日立建機<6305>が大幅安。前週末26日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高が前年同期比3.9%増の3282億1700万円だった一方、純利益が同21.8%減の245億8300万円となっており、これを嫌気した売りが優勢となっている。2022年から本格的な独自展開を進めている米州事業や、これまで注力してきたマイニング事業とバリューチェーン事業が堅調に推移した。利益面では物量の減少、人件費や研究開発費の増加などが影響した。

■JFEシステムズ <4832>  3,150円  -295 円 (-8.6%)  本日終値
 26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は25%減益で着地」が嫌気された。
 JFEシステムズ <4832> [東証S] が7月26日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.7%減の13.5億円に減り、通期計画の67億円に対する進捗率は20.3%となり、5年平均の19.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒JFEシステムズの詳しい業績推移表を見る

■スクリン <7735>  11,810円  -925 円 (-7.3%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 SCREENホールディングス<7735>は強弱観対立、寄り付きは3日ぶりに切り返す展開をみせたが、その後は戻り売りを浴びマイナス圏に沈むなど不安定な値動き。前週末26日取引終了後、同社は25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1000億円から1050億円に増額した。今期は期初段階から営業最高益更新予想にあったが、その想定を更に上回る見通しとなっている。また、好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来計画の224円から233円に9円上乗せした。ここ半導体セクターは主力どころを中心に下値模索の展開が続いていたことで、同社株もその流れに巻き込まれている。足もとで業績好調が確認され、株主配当の増額も開示されたことはポジティブ材料だが、戻り売り圧力の強さが浮き彫りとなった。

■沖縄セルラー電話 <9436>  3,985円  -290 円 (-6.8%)  本日終値
 26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は4%減益で着地」が嫌気された。
 沖縄セルラー電話 <9436> [東証S] が7月26日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.8%減の43.7億円に減り、通期計画の176億円に対する進捗率は24.8%となり、5年平均の27.4%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒沖縄セルラー電話の詳しい業績推移表を見る

■nms <2162>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 nms ホールディングス<2162>がストップ高。午前11時30分ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を350億円から370億円(前年同期比2.0%増)へ、営業利益を5億円から9億円(同80.7%増)へ、純利益を1億円から13億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感された。前期から続いていた在庫調整による影響が緩和傾向となったことに加えて、需要動向が改善をみせていることが要因。また、円安による効果やこれまで実行してきたコスト構造改革、基盤強化策の定着も貢献する。更に、想定を上回る円安の進行により、第1四半期に為替差益4億8500万円を計上することも寄与する。

■リベルタ <4935>  1,125円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 リベルタ<4935>にストップ高。美容商品やトイレタリー商品、機能衣料などをオリジナルで企画販売するが、同社が手掛ける冷感アイテムブランド「クーリスト」シリーズの売れ行きが好調で、酷暑関連のテーマで人気化した。時価予想PERは50倍を超えるなど投資指標面では割高ながら、小型株で足が軽い一方、出来高流動性も伴うことで材料性に着目した投機筋の攻勢が続く。直近では前週23日取引終了後に東証から増し担保規制が発動されたことを受け急反落したものの、投げ売り誘発でつけた下値を拾われて品薄状態に拍車がかかり、再び需給相場の様相を呈している。

■アストマックス <7162>  272円  +35 円 (+14.8%)  本日終値
 アストマックス<7162>が急反発。前週末26日取引終了後に4~6月期連結業績の速報値を発表。売上高が35億3300万円(前年同期24億9600万円)、営業利益が3億4900万円(同4100万円)と大幅な増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが入った。

■日本高純度化学 <4973>  3,720円  +410 円 (+12.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 日本高純度化学<4973>が続急伸。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高30億7900万円(前年同期比8.3%増)、営業利益1億4900万円(同2.7倍)、純利益2億7100万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感された。生成AI関連の半導体パッケージ向けにプリント基板・半導体搭載基板用めっき薬品が安定的に推移したほか、スマートフォンやパソコンなどの民生向け及びメモリ向けの販売も徐々に回復に向かっていることが業績を牽引。また、コネクタ用めっき薬品で、産業機器向けは需要減となったものの車載向けが底堅く推移したほか、スマートフォン向け需要に回復の兆しがみられたことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比13.8%増)、営業利益5億円(同41.1%増)、純利益5億8000万円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 文教堂GHD <9978>  97円  +30 円 (+44.8%) ストップ高   本日終値
 モダリス <4883>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値
 ビート <9399>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 WASHハウス <6537>  573円  -100 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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