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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東京製鉄、SGHD、SUMCO

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京製鐵 <5423>  1,767円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 東京製鐵<5423>が急動意、前週末に9日ぶりに反発に転じたが、きょうはカイ気配スタートで一気に戻り足を加速させている。前週末26日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の300億円から320億円に増額した。売上高は小幅に下方修正したものの、鋼材販売価格の値上げによる効果が発現し、利益は会社側の期初見通しを上回る。また、同日に発行済み株式数の6.26%にあたる680万株、金額ベースで100億円を上限とする自社株買いを実施することも発表、買い付け期間はきょうから来年6月末までとしており、これもポジティブサプライズとなった。

■第四北越FG <7327>  5,720円  +690 円 (+13.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 第四北越フィナンシャルグループ<7327>が急伸し、上場来高値を更新した。前週末26日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、中間期の業績予想の上方修正と自社株買い、株式分割などを発表し、好感されたようだ。中間期の最終利益予想を37億円増額して142億円(前年同期比2.8%増)に見直した。貸出金利息や有価証券利息配当金が増加したほか、顧客の為替変動リスクを回避するためのデリバティブ取引の増加により非金利収益が想定を上回ったという。また、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.89%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いを実施する予定。更に9月30日を基準日として10月1日付で1株を2株に分割する。加えて、株式分割前の水準で年間配当予想を20円増額の180円(前期比35円増配)に修正し、株主優待制度の拡充についても開示した。

■SGホールディングス <9143>  1,558円  +121.5 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 SGホールディングス<9143>が反発。前週末26日取引終了後、4~6月期連結決算を発表。売上高が前年同期比5.0%増の3345億2700万円、営業利益が同4.1%増の195億400万円だった。取り扱い個数が減少したものの、運賃改定による単価上昇が寄与した。堅調な決算内容が評価され買われている。

■マネックスグループ <8698>  706円  +54 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 マネックスグループ<8698>が大幅高。前週末26日の取引終了後、取得上限1400万株(自己株式を除く発行済み株数の5.43%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月29日から来年6月30日まで。これが好感されている。あわせて4~6月期連結決算を発表。売上高は192億4400万円(前年同期158億3600万円)、純利益は24億7200万円(同24億1400万円)だった。米国事業での委託手数料の増加などで受け入れ手数料が伸びたほか、暗号資産取引の増加でトレーディング損益も急増した。

■七十七銀行 <8341>  4,570円  +330 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は31%増益で着地」が好感された。
 七十七銀行 <8341> [東証P] が7月26日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比31.5%増の165億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の265億円に対する進捗率は62.3%となり、5年平均の61.3%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒七十七銀行の詳しい業績推移表を見る

■十六FG <7380>  4,865円  +340 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は18%増益で着地」が好感された。
 十六フィナンシャルグループ <7380> [東証P] が7月26日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.1%増の88.6億円に伸び、4-9月期(上期)計画の138億円に対する進捗率は64.3%に達し、5年平均の52.6%も上回った。
  ⇒⇒十六FGの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1.698%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.698%にあたる62万株(金額で31億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月29日から9月20日まで。

■SUMCO <3436>  2,506.5円  +165.5 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 SUMCO<3436>がマドを開けての大幅高。一時7%高で2500円台まで駆け上がり、5日・25日・75日移動平均線をまとめて上抜くなど戻り足を鮮明としている。シリコンウエハーでは信越化学工業<4063>と世界で双璧の商品シェアを誇る。直近は全体相場がリバウンドに転じるなかで、外資系ヘッジファンドなどによる貸株市場を通じた空売り買い戻しなども呼び込んでいるもようだ。足もとの業績は低調ながら、今期以降の業績改善への思惑が漂う。生成AI市場の急拡大を背景にAI向け先端半導体需要が強く喚起されており、同社の大口径シリコンウエハーの出荷増勢に向け期待が高まっている。

■信越化学工業 <4063>  6,731円  +427 円 (+6.8%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が大幅続伸している。前週末26日の取引終了後、未定としていた25年3月期の連結業績予想について、売上高2兆5000億円(前期比3.5%増)、営業利益7350億円(同4.8%増)となり、年間配当予想を中間・期末各53円の年106円(前期100円)としたことが好感されている。米国の住宅需要の堅調を受けて、塩化ビニル事業で北米を中心に値上げ交渉が進んでいることに加えて、か性ソーダについても値上げを実施したことが寄与する。また、半導体市場の底打ちでシリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料需要が回復してきていることも貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高5979億3000万円(前年同期比0.2%減)、営業利益1910億2300万円(同0.1%増)だった。

■三菱自動車工業 <7211>  445.8円  +25.8 円 (+6.1%)  11:30現在
 三菱自動車工業<7211>が大幅高で4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「ホンダと日産自動車の連合に三菱自動車が合流することが分かった」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、三菱自はホンダ<7267>・日産自動車<7201>と秘密保持契約を結び、協議を始めたとある。販売台数800万台を超えるグループとなるほか、車載ソフトウェアを3社で共通化する方針とあることから、開発コストを抑えながら高性能の技術を導入できるメリットも期待されている。

■イエローハット <9882>  2,470円  +122 円 (+5.2%)  11:30現在
 イエローハット<9882>が大幅反発し実質上場来高値を更新している。前週末26日の取引終了後には関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資ファンドのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がイエロハット株を5.02%保有し、新たに5%を超えて保有していることが判明しており、思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月19日。

■タツタ電線 <5809>  779円  +36 円 (+4.9%)  11:30現在
 タツタ電線<5809>が続急伸している。前週末26日の取引終了後、ENEOSホールディングス<5020>子会社のJX金属が実施中のTOBに関して、TOB価格を1株720円から780円に引き上げるとともに、買い付け期間を8月19日まで(従来8月2日まで)に延長すると発表しており、買い材料視されている。TOB成立の確度を高めるほか、タツタが26日に発表した第1四半期決算の内容も考慮したという。

■日経レバ <1570>  27,440円  +1,040 円 (+3.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急動意、1000円を超える上昇で一気に2万7000円台半ばまで切り返す展開となった。ここ米株安や為替の円高進行を受け、下値模索の動きを続けていた日経平均株価だが、きょうは前週末の欧米株市場が全面高様相となったことや、足もとの円高が一服したことを受けて、急速に買い戻される流れとなっている。日経平均に連動する形で組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されている日経レバは、個人投資家の短期資金を巻き込んで活況高の様相を呈している。なお、売買代金も盛り上がりをみせ、全市場ベースでディスコ<6146>と首位を争う状況となっている。

■大塚ホールディングス <4578>  7,731円  +239 円 (+3.2%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>が3連騰し連日の上場来高値更新となっている。前週末26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の1兆1000億円から1兆1080億円(前年同期比16.9%増)へ、営業利益が950億円から1260億円(同3.6%減)へ、純利益が740億円から1070億円(同4.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。医療関連事業における抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」、持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」「エビリファイ アシムトファイ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」が堅調に推移したほか、ニュートラシューティカルズ関連事業でアジアにおける「ポカリスエット」、北米における「ネイチャーメイド」が業績を牽引。また、持ち分法適用会社で、欧州でミネラルウォーター事業を展開するアルマ社や、中国で輸液事業を展開する中国大塚製薬の業績が計画よりも好調に推移したことなども寄与した。

■東京応化工業 <4186>  3,881円  +95 円 (+2.5%)  11:30現在
 東京応化工業<4186>が4日ぶりに反発している。前週末26日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を1792億円から1934億円(前期比19.2%増)へ、営業利益を268億円から293億円(同29.0%増)へ、純利益を176億円から198億円(同55.8%増)へ上方修正したことが好感されている。生成AI関連の需要拡大などを背景にした半導体市場の回復に加え、為替変動の影響により上期業績が計画を大幅に上回って着地したことが要因。また、今後の市場状況や為替レートの見通しから、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品ともに下期見通しを引き上げたことも寄与する。

■帝国ホテル <9708>  927円  +15 円 (+1.6%)  11:30現在
 帝国ホテル<9708>が続伸している。前週末26日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を520億円から530億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を6億円から15億円(同47.2%減)へ、純利益を9億円から18億円(同46.7%減)へ上方修正したことが好感されている。宿泊や宴会を中心に営業状況が好調に推移していることに加えて、生産性の向上や費用執行の精査に努めていることなどが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は売上高133億2600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益6億2900万円(同15.7%減)、純利益6億8400万円(同13.3%減)だった。

■ランドネット <2991>  1,648円  +300 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ランドネット<2991>は朝方から気配値を切り上げる展開で、ストップ高の1648円水準でカイ気配となっている。前週末26日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、売上高を738億5700万円から758億8000万円(前期比19.2%増)へ、営業利益を17億9400万円から24億800万円(同58.4%増)へ、純利益を10億4400万円から15億2000万円(同53.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を18円50銭から25円50銭(前期18円50銭)に引き上げたことが好感されている。同社が所属する中古マンション市場では、新築市場の価格高騰や金融緩和による消費者物価指数の上昇などの影響を受けて成約件数や成約価格の上昇が続いており、同社も好立地の築浅ファミリータイプなどの高価格帯の物件の取り扱いを増やすことで、平均販売単価を上昇させたことが要因としている。

■リベルタ <4935>  1,125円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 リベルタ<4935>に物色人気集中。美容商品やトイレタリー商品、機能衣料などをオリジナルで企画販売するが、同社が手掛ける冷感アイテムブランド「クーリスト」シリーズの売れ行きが好調で、酷暑関連のテーマで人気化した。時価予想PERは50倍を超えるなど投資指標面では割高ながら、小型株で足が軽い一方、出来高流動性も伴うことで材料性に着目した投機筋の攻勢が続く。直近では前週23日取引終了後に東証から増し担保規制が発動されたことを受け急反落したものの、投げ売り誘発でつけた下値を拾われて品薄状態に拍車がかかり、再び需給相場の様相を呈している。

●ストップ高銘柄
 モダリス <4883>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   11:30現在
 WASHハウス <6537>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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