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【市況】26日の株式相場見通し=売り買い交錯、ダウ下げ止まり円高一服で安心感も上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は前日終値を挟んだ比較的狭いゾーンでもみ合う展開が予想される。株式市場が世界的なリスクオフ環境に置かれるなか、前日の欧州株市場は総じて軟調な値動きが続いたが、米国株市場では景気敏感株の一角などに押し目買いが優勢となり、NYダウが3日ぶりに切り返すなど下げ止まる動きをみせた。この日に発表された4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が、事前の市場コンセンサスを大きく上回る内容であったことで、景気後退に対する過度な警戒感が和らいだ。ただ、取引時間中はダウが600ドル近い大幅な上昇をみせる場面があったものの、後半は伸び悩み上げ幅は100ドル未満に縮小した。26日に発表される6月のPCEデフレーターを見極めたいとの思惑から、買いポジションを高める動きは限定的だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の方は、終盤に売り圧力が強まり3日続落して引けている。東京市場では前日に日経平均が1300円近い急落をみせており、しかも7日続落で、この間に3300円あまりも水準を切り下げる状況となっている。突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いが機能すれば反発に転じやすいタイミングといえる。また、外国為替市場で1ドル=154円近辺までドル高・円安に振れていることも輸出セクター中心に有利に働く。一方、米PCEデフレーターの発表を控え、上値では戻り売りも想定され値動きは重い可能性がある。目先方向感が定まらず、外国為替市場や米株価指数先物の動向に左右されやすい。

 25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比81ドル20セント高の3万9935ドル07セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同160.688ポイント安の1万7181.725だった。

 日程面では、きょうは7月の都区部消費者物価指数(CPI)、5月の景気動向指数改定値など。海外ではロシア中銀が政策金利を発表するほか、6月の米個人所得・個人消費支出、PCEデフレーター、7月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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