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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、ジーダット、リボミック

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  3,100円  -9 円 (-0.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は後場に下げに沈む展開となった。23日の取引終了後、自社株TOB(株式公開買い付け)の実施を発表した。損保大手やメガバンクなどの売却意向に対応する。持ち合い解消により資本効率が改善するとの見方から買いを集めたものの、外国為替市場でドル円相場は1ドル=154円台まで急ピッチでドル安・円高が進行している。円安による利益押し上げ効果が薄まると受け止めた投資家の売りに押される格好となったようだ。自動車株は軒並み安となっており、日産自動車<7201>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>なども軟調に推移した。

■ジーダット <3841>  1,501円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 ジーダット<3841>が急反発した。23日の取引終了後、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>のオープンイノベーションプラットフォーム(OIP)でのEDA(エレクトロニック・デザイン・オートメーション)アライアンスに加入したと発表。今後の業績へのポジティブな効果を期待した買いが入ったようだ。ジーダットはTSMCと協力し、さまざまなアプリケーションのカスタム設計技術において迅速・高品質な対応を実現するとともに、主力製品のSX-Meisterを通じ、TSMCの顧客へのサポートを強化する。

■リボミック <4591>  102円  +10 円 (+10.9%)  本日終値
 リボミック<4591>が続伸。同社は23日取引終了後、東京大学医学部眼科学教室と眼科疾患に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。この共同研究契約は、アプタマー(特定の物質と特異的に結合する核酸分子のこと)の眼科疾患に対する薬効を検討するためのもの。共同研究は2年間の予定で、契約締結に伴い同社は東大眼科学教室に対して研究費を支払うが、25年3月期業績への影響は軽微だとしている。

■NTTDイン <3850>  2,230円  +162 円 (+7.8%)  本日終値
 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート<3850>が大幅高で4連騰となり、年初来高値を更新した。23日の取引終了後、財務経理向けDX(デジタルトランスフォーメーション)システム基盤「intra-mart DPS for finance」を石油資源開発<1662>が採用したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。インボイス制度や改正電子帳簿保存法に伴う電子取引データ保存の義務化への対応に迫られるなか、法制度への対応と業務の効率化が同時に実現できるシステムとして導入が決まったという。

■小野測器 <6858>  610円  +18 円 (+3.0%)  本日終値
 小野測器<6858>が5日ぶりに反発。午後1時45分に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を43万株(発行済み株数の4.01%)、または2億8000万円としており、取得期間は7月25日から9月25日まで。東京証券取引所における自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するという。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算は、売上高50億8400万円(前年同期比0.3%減)、営業損益4億7800万円の赤字(前年同期3億7400万円の赤字)となり赤字幅が拡大したが、22日に業績予想の下方修正を発表していたことから、織り込み済みとの見方が強い。なお、24年12月期決算予想は売上高125億円(前期比8.3%増)、営業利益3億円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■Kudan <4425>  1,848円  +38 円 (+2.1%)  本日終値
 Kudan<4425>が続伸。この日の寄り前、産業用清掃ロボットソリューションを展開するラトビアのSIA SQR(以下「スクワッド・ロボティクス」)社が、Kudanの3D Lidar SLAMアルゴリズム「KdLidar」を高精度測位の中核エンジンとして搭載した自律型床清掃ロボットを発売することになったと発表しており、好材料視された。「KdLidar」を搭載することで、清掃ロボットは状況認識を強化し、複雑な空間で高精度かつ安定したナビゲーションを実現するという。また、今回の技術連携により、自律走行システムが動的で雑然とした環境でも効果的に動作することができるようになり、スクワッド・ロボティクス社の清掃ロボットの作業効率と生産性が大幅に向上されるとしている。

■オープンドア <3926>  745円  +15 円 (+2.1%)  本日終値
 オープンドア<3926>は3日続伸。23日の取引終了後、同社が運営する旅行比較サイト「トラベルコ」について、中国大手の旅行会社であるTongcheng Network Technology(江蘇省蘇州市)が運営する予約サイト「ly.com(エルワイドットコム)」との連携を開始したと発表し、材料視されたようだ。エルワイドットコムはこれまでも、オープンドアの多言語旅行比較サイト「Travelko」の航空券比較サービスに商品を掲載していたが、「トラベルコ」の国内航空券比較サービスでの連携開始により、予約先サイトや価格の選択肢が更に充実することとなるという。

■ブイキューブ <3681>  260円  +5 円 (+2.0%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が続伸。23日の取引終了後、防音個室ブース「テレキューブ」と配信用機器をパッケージにし、高品質なオンラインセミナーの配信を可能とする「テレキューブスタジオ」の販売を開始すると発表。拡販による業績へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。4人用テレキューブを改装し、グリーンバックを設置した。導入時サポートも用意する。

■リグア <7090>  1,400円  +25 円 (+1.8%)  本日終値
 リグア<7090>が大幅続伸。この日の寄り前、笑美面<9237>と連携し、笑美面が運営する「ケアプライムコミュニティサイト」の活用を開始したと発表しており、好材料視された。「ケアプライムコミュニティサイト」は、オンライン上でのホーム入居に関わる情報の一元管理やシニアホームサービスの質向上のための有益情報を取得できるシニアホーム運営事業者専用のプラットフォーム。リグアでは今回の介護業界への事業展開により、展開する血管拡張効果を持つ温泉由来のミネラル結晶体「IFMC.」の認知度向上と販路拡大を目指す方針だ。

■CRI・ミドルウェア <3698>  846円  +8 円 (+1.0%)  本日終値
 CRI・ミドルウェア<3698>がプラス圏に浮上。同社はきょう、Web動画ソリューション「CRI LiveAct」の月額料金を10月に改定すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。CRI LiveActはクラウドサーバーで提供していることから、昨今のサーバーコスト増加の影響を受けており、料金改定はサービスの品質と安定した運用体制を維持するためだとしている。

●ストップ高銘柄
 モダリス <4883>  102円  +30 円 (+41.7%) ストップ高   本日終値
 メタプラネット <3350>  300円  +80 円 (+36.4%) ストップ高   本日終値
 WASHハウス <6537>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 コーディア <190A>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 PRISMバ <206A>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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