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【市況】24日の株式相場見通し=弱含み推移か、急速な円高進行が重荷に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 24日の東京株式市場は主力株を中心に強弱観が対立、日経平均株価は様子見ムードが強まるなか前日終値をはさみ弱含みに推移しそうだ。前日は欧州株市場が高安まちまちだった。独DAXは続伸したものの仏CAC40は反落、フランスは政局不安で大幅に水準を切り下げた後も戻り切れず安値圏での往来が続いている。一方、米国株市場ではNYダウが小幅反落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も引けにかけ軟化しわずかながらマイナス圏で着地している。取引終了後のアルファベット<GOOGL>やテスラ<TSLA>の決算発表を見極めたいとの思惑などから模様眺め感の強い地合いとなった。全般手掛かり難のなか、決算発表などを材料に個別企業ごとに物色される展開に終始した。今週後半には4~6月期米実質GDP、6月のPCEデフレーターなどの発表を控えており、これも売り買いともに積極的にポジションを傾けにくい背景となっている。東京市場ではここ半導体関連株などが変調で、日経平均も冴えない動きが続いている。前日も朝高後に値を消し、小幅ながら5日続落となった。7月12日に1000円強の急落をみせたが、この日を含め前日までの7営業日で6日間下落し、この間に2600円以上も水準を下げている。目先値ごろ感からの押し目買いや空売りの買い戻しを誘発しやすいものの、上値を買い進む動きは見込みにくい。また、足もと外国為替市場で一段と円高が進んでいることは輸出セクター中心にネガティブに作用しそうだ。

 23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比57ドル35セント安の4万358ドル09セントと反落。ナスダック総合株価指数は同10.217ポイント安の1万7997.351だった。

 日程面では、きょうは6月の全国スーパー売上高など。また40年物国債の入札も予定される。海外では7月の仏購買担当者景気指数(PMI)速報値、7月の独PMI速報値、7月のユーロ圏PMI速報値、7月の英PMI速報値、カナダ中銀による政策金利発表、6月の米新築住宅販売件数、S&Pグローバル調査による7月の米PMI速報値など。

出所:MINKABU PRESS

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