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【市況】ニデックがセンチメントを明るくさせる可能性も/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、NYダウが57ドル安、ナスダックは10ポイント安だった。主要企業の決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まった。また、今週発表が予定されている重要インフレや経済指標の結果待ちのなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の39500円。円相場は1ドル155円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国の取引終了後に決算を発表したアルファベットは、売上高、1株利益が予想を上回ったが、時間外取引では小幅に下落して推移。また、テスラは1株利益が予想を下回ったことが嫌気され、6%超の下落で推移している。来週には米ハイテク企業の決算が本格化するなか、積極的な売買は手控えられそうである。

 昨日の日経平均株価は買い先行で始まったが節目の4万円を捉えることができず、その後はじり安基調のなかで、小幅ながら下落して終えた。本日は米株安の影響を受ける形となるが、昨日の大引け後に決算を発表したニデック<6594>に関心が集まりやすく、同社がリバウンドを強めてくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。日米ともに決算発表が本格化するなか、個別に決算を手掛かりとした物色が活発化しやすい。

 日経平均株価は25日線が抵抗線として意識されるなか、39000円近辺に位置する75日線が次第に意識されてくる可能性はあるだろう。ただし、決算シーズンのなかで積極的に仕掛けてくる動きは限られると考えられ、先物主導で売り仕掛けてくる動きがあれば、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。

 また、米国ではSOX指数が下落したものの、NXPセミコンダクターズの下落影響が大きく、前日の時間外での急落で織り込まれている。エヌビディアは反落となったが、小幅な下げであり、足もとでは下値切り上げでリバウンド基調にある。国内では東エレク<8035>が弱い値動きながら、200日線水準での底堅さもみられてきており、ハイテク株への押し目待ち狙いになりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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