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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 タムロン、イーグル工、ニデック (23日大引け後 発表分)

タムロン <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月23日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 タムロン <7740> [東証P]  ★上期経常最高益予想を30%上乗せ
 24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の84億円→109億円に30.1%上方修正。増益率が21.9%増→58.6%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。上期の上方修正は4月に続いて2回目。写真関連事業で新製品投入効果などでカメラ用交換レンズが想定以上に伸びたうえ、監視&FA関連事業もFA/マシンビジョン用レンズやカメラモジュールが販売好調で全体の売上が計画を上回ったことが寄与した。原価低減や為替の円安進行も利益を押し上げた。
 修正した上期予想が通期計画の143億円に対する進捗率が76.4%に達しており、通期業績の上振れも期待される。

 イーグル工 <6486> [東証P] ★上期経常を58%上方修正・通期も増額、配当も10円増額
 25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の40億円→63億円に57.5%上方修正。減益率が42.3%減→9.1%減に縮小する見通しとなった。半導体業界向け事業の回復遅れで売上が計画を下回るものの、自動車・建設機械業界向け事業が欧州で想定を上回ることが寄与する。円安による為替差益の発生も経常利益を押し上げる。
 上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の110億円→133億円に20.9%上方修正。減益率が20.3%減→3.6%減に縮小する見通しとなった。同時に、今期の年間配当を従来計画の80円→90円(前期は80円)に増額修正した。

 ニデック <6594> [東証P] ★上期最終を31%上方修正、通期最高益予想も増額
 25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の740億円→970億円に31.1%上方修正。減益率が30.0%減→8.2%減に縮小する見通しとなった。HDD用モータの販売回復やAIサーバ向け水冷システムの販売拡大に加え、データセンター向け発電機やバッテリーエネルギー貯蔵システムの需要拡大で売上が計画を上回ることが寄与する。ニデックPSAイーモーターズの連結子会社化に伴う段階取得に係る差益や円安進行による為替差益の計上も利益を押し上げる。
 上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1650億円→1850億円に12.1%上方修正。増益率が32.1%増→48.1%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
 同時に、9月末現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表した。

 Genky <9267> [東証P] ★前期経常最高益予想を9%上乗せ
 24年6月期の連結経常利益を従来予想の85.2億円→92.6億円に8.8%上方修正。増益率が20.4%増→30.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。物価高の中、エブリデイ・ロープライス施策が奏功し売上が計画を上回ったことが寄与。高騰を続けていた電気料金が落ち着いたことやセルフレジの導入などによる販管費抑制も利益上振れにつながった。

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