【市況】ダウ平均は小幅安 手掛かり材料に乏しく、前日付近で上下動=米国株概況
NY株式23日(NY時間16:23)(日本時間05:23)
ダウ平均 40358.09(-57.35 -0.14%)
S&P500 5555.74(-8.67 -0.16%)
ナスダック 17997.35(-10.22 -0.06%)
CME日経平均先物 39540(大証終比:0 0.00%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安。全体的に手掛かり材料に乏しい中で、前日終値水準での上下動が続いた。バイデン大統領が選挙戦の撤退を発表したが、米株式市場はいまのところ静観を決めている。ハリス副大統領が民主党候補に推挙されそうな流れとなっているが、市場ではトランプ氏との今後の選挙戦を見極めたい雰囲気も強い。そのような中で、先週までのトランプトレードは一服している状況。
しかし、利下げ期待を支えに米株式市場は好調な値動きを続けている。夏枯れの雰囲気もまだ出ていない。前日はIT・ハイテク株に買い戻しが入ったほか、ローテーションの動きも継続。小型株への資金シフトは、FRBが間もなく金利引き下げを開始するとの見方が強まっていることが背景にある。
ストラテジストは「先週見られたIT・ハイテクから小型株へのローテーションはまだ続いている。前日の幅広い上昇は、今後数日間に発表される決算への期待や、週明けに発表されるPCEデフレータを先取りしようとする投資家の試みだ」と述べていた。「ローテーションのストーリーはまだ損なわれていない。もし、好調なインフレデータが出れば、小型株と銀行株が再び上昇する可能性があると思う」とも語っている。
市場の関心は決算に移っているが、いまのところ全体的にネガティブな反応は見られていない。銘柄ごとにまちまちといったところ。本日は引け後にアルファベット<GOOG>、テスラ<TSLA>、テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が発表を予定しており、いよいよIT・ハイテク株の発表が始まる。
貨物輸送のUPS<UPS>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。通期のガイダンスについても、売上高見通しを従来から若干下方修正した。同社は賃金インフレと需要低迷の両方の圧力に直面している。
GM<GM>が決算を受け下落。好調な決算ではあったものの売りが先行。同社のバーラCEOは電話会議で、デトロイト郊外に計画していた電気ピックアップトラック工場の開設を再び延期し、ビュイックのプラグインも延期すると述べた。また、アナリストからは好業績はピークに来ているのではとの警戒感も出ている。
オランダの半導体、NXPセミコンダクターズ<NXPI>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内だった。売上高は5%の減収となった。また、第3四半期のガイダンスも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示したことが嫌気されている。電気自動車(EV)の低迷に伴う逆風が強まる可能性を示唆した。
ヘルスケアソリューションを手掛けるソルベンタム<SOLV>が上昇。アクティビスト(物言う株主)のペルツ氏率いるトライアン・ファンドが同社株を取得したことが明らかとなった。
医薬品業界に臨床開発サービスを提供するメドペース<MEDP>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正した。
飲料用缶など容器包装のクラウン<CCK>が決算を受け上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正した。
ロッキード・マーチン<LMT>が決算を受け上昇。戦闘機とレーダー・プログラムの需要が好調だった。F-35やF-16といった主力戦闘機やヘリコプター、レーダーなどの需要が旺盛だった。
音楽配信を手掛ける欧州のスポティファイ・テクノロジー<SPOT>が決算を受けNY市場で大幅高。第3四半期の営業利益の見通しが予想を大きく上回ったことを好感している。
航空機エンジンのGEエアロスペース<GE>が決算を受け上昇。通期の1株利益、売上高とも見通しを上方修正した。夏の繁忙期におけるメンテナンス・サービスの旺盛な需要を活用。同社は価格決定力が向上し、通期のキャッシュフローと利益の見通しを引き上げた。
コムキャスト<CMCSA>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。アナリストはブロードバンド加入者数の減少が予想を下回った一方で、利益とEBITDAの両方についての上振れを指摘。
医療、工業用の専門器具メーカーのダナハー<DHR>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。
UPS<UPS> 127.68(-17.50 -12.05%)
GM<GM> 46.38(-3.18 -6.42%)
NXP<NXPI> 262.30(-21.51 -7.58%)
ソルベンタム<SOLV> 56.64(+2.51 +4.64%)
メドペース<MEDP> 357.30(-79.88 -18.27%)
ロッキード<LMT> 501.29(+26.70 +5.63%)
クラウン<CCK> 84.37(+6.91 +8.92%)
スポティファイ<SPOT> 330.79(+35.34 +11.96%)
GEエアロ<GE> 172.00(+9.24 +5.68%)
コムキャスト<CMCSA> 38.51(-1.02 -2.58%)
ダナハー<DHR> 264.18(+13.29 +5.30%)
アップル<AAPL> 225.01(+1.05 +0.47%)
マイクロソフト<MSFT> 444.85(+1.91 +0.43%)
アマゾン<AMZN> 186.41(+3.86 +2.11%)
アルファベットC<GOOG> 183.60(+0.25 +0.14%)
テスラ<TSLA> 246.38(-5.13 -2.04%)
メタ<META> 488.69(+1.29 +0.26%)
AMD<AMD> 154.00(-1.87 -1.20%)
エヌビディア<NVDA> 122.59(-0.95 -0.77%)
イーライリリー<LLY> 878.29(+12.32 +1.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 40358.09(-57.35 -0.14%)
S&P500 5555.74(-8.67 -0.16%)
ナスダック 17997.35(-10.22 -0.06%)
CME日経平均先物 39540(大証終比:0 0.00%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安。全体的に手掛かり材料に乏しい中で、前日終値水準での上下動が続いた。バイデン大統領が選挙戦の撤退を発表したが、米株式市場はいまのところ静観を決めている。ハリス副大統領が民主党候補に推挙されそうな流れとなっているが、市場ではトランプ氏との今後の選挙戦を見極めたい雰囲気も強い。そのような中で、先週までのトランプトレードは一服している状況。
しかし、利下げ期待を支えに米株式市場は好調な値動きを続けている。夏枯れの雰囲気もまだ出ていない。前日はIT・ハイテク株に買い戻しが入ったほか、ローテーションの動きも継続。小型株への資金シフトは、FRBが間もなく金利引き下げを開始するとの見方が強まっていることが背景にある。
ストラテジストは「先週見られたIT・ハイテクから小型株へのローテーションはまだ続いている。前日の幅広い上昇は、今後数日間に発表される決算への期待や、週明けに発表されるPCEデフレータを先取りしようとする投資家の試みだ」と述べていた。「ローテーションのストーリーはまだ損なわれていない。もし、好調なインフレデータが出れば、小型株と銀行株が再び上昇する可能性があると思う」とも語っている。
市場の関心は決算に移っているが、いまのところ全体的にネガティブな反応は見られていない。銘柄ごとにまちまちといったところ。本日は引け後にアルファベット<GOOG>、テスラ<TSLA>、テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が発表を予定しており、いよいよIT・ハイテク株の発表が始まる。
貨物輸送のUPS<UPS>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。通期のガイダンスについても、売上高見通しを従来から若干下方修正した。同社は賃金インフレと需要低迷の両方の圧力に直面している。
GM<GM>が決算を受け下落。好調な決算ではあったものの売りが先行。同社のバーラCEOは電話会議で、デトロイト郊外に計画していた電気ピックアップトラック工場の開設を再び延期し、ビュイックのプラグインも延期すると述べた。また、アナリストからは好業績はピークに来ているのではとの警戒感も出ている。
オランダの半導体、NXPセミコンダクターズ<NXPI>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内だった。売上高は5%の減収となった。また、第3四半期のガイダンスも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示したことが嫌気されている。電気自動車(EV)の低迷に伴う逆風が強まる可能性を示唆した。
ヘルスケアソリューションを手掛けるソルベンタム<SOLV>が上昇。アクティビスト(物言う株主)のペルツ氏率いるトライアン・ファンドが同社株を取得したことが明らかとなった。
医薬品業界に臨床開発サービスを提供するメドペース<MEDP>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正した。
飲料用缶など容器包装のクラウン<CCK>が決算を受け上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正した。
ロッキード・マーチン<LMT>が決算を受け上昇。戦闘機とレーダー・プログラムの需要が好調だった。F-35やF-16といった主力戦闘機やヘリコプター、レーダーなどの需要が旺盛だった。
音楽配信を手掛ける欧州のスポティファイ・テクノロジー<SPOT>が決算を受けNY市場で大幅高。第3四半期の営業利益の見通しが予想を大きく上回ったことを好感している。
航空機エンジンのGEエアロスペース<GE>が決算を受け上昇。通期の1株利益、売上高とも見通しを上方修正した。夏の繁忙期におけるメンテナンス・サービスの旺盛な需要を活用。同社は価格決定力が向上し、通期のキャッシュフローと利益の見通しを引き上げた。
コムキャスト<CMCSA>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。アナリストはブロードバンド加入者数の減少が予想を下回った一方で、利益とEBITDAの両方についての上振れを指摘。
医療、工業用の専門器具メーカーのダナハー<DHR>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。
UPS<UPS> 127.68(-17.50 -12.05%)
GM<GM> 46.38(-3.18 -6.42%)
NXP<NXPI> 262.30(-21.51 -7.58%)
ソルベンタム<SOLV> 56.64(+2.51 +4.64%)
メドペース<MEDP> 357.30(-79.88 -18.27%)
ロッキード<LMT> 501.29(+26.70 +5.63%)
クラウン<CCK> 84.37(+6.91 +8.92%)
スポティファイ<SPOT> 330.79(+35.34 +11.96%)
GEエアロ<GE> 172.00(+9.24 +5.68%)
コムキャスト<CMCSA> 38.51(-1.02 -2.58%)
ダナハー<DHR> 264.18(+13.29 +5.30%)
アップル<AAPL> 225.01(+1.05 +0.47%)
マイクロソフト<MSFT> 444.85(+1.91 +0.43%)
アマゾン<AMZN> 186.41(+3.86 +2.11%)
アルファベットC<GOOG> 183.60(+0.25 +0.14%)
テスラ<TSLA> 246.38(-5.13 -2.04%)
メタ<META> 488.69(+1.29 +0.26%)
AMD<AMD> 154.00(-1.87 -1.20%)
エヌビディア<NVDA> 122.59(-0.95 -0.77%)
イーライリリー<LLY> 878.29(+12.32 +1.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美