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【市況】ダウ先物は反発 バイデン大統領離脱の影響は見極め 決算とFRBに注目=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:56)(日本時間21:56)
ダウ先物 40617(+55.00 +0.14%)
S&P500 5586.00(+32.25 +0.58%)
ナスダック100先物 19910.75(+197.75 +1.00%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反発しており、週明けは買い先行で始まりそうだ。先週のS&P500は週間で4月以来の下げ幅を記録したが、本日は時間外でIT・ハイテク株が買い戻されている。

 バイデン大統領が日曜日に、大統領選からの離脱を表明し、ハリス副大統領を民主党候補として支持した。市場も影響を推し量っている状況だが、「バイデン大統領の大統領選からの離脱についてはTV討論会以降、離脱を求める声が民主党内で大きくなるにつれてほぼ予想されていたことでもあり、株式市場への影響は軽微」との声も出ている。

 「ハリス副大統領が候補となる可能性が高まったことで、トランプ・トレードが少し巻き戻されるかもしれない」との声も一部からは出ている。

 市場は決算とFRBに注目。来週のFOMCに向けてFOMC委員は発言を控えるブラックアウト期間に入っているが、市場はFRBが9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を90%超織り込んでいる。来週のFOMCでその可能性を示唆してくるかは未知数だが、可能性を閉ざすことはしないと考えられているようだ。これらを念頭に、投資家は利下げによって恩恵を受ける小型株や産業株などに見直し買いを入れている。この動きが今週も続くか注目される。

 ベライゾン<VZ>が決算を受け時間外で下落。1株利益は予想通りだったものの、売上高は予想を下回った。固定ワイヤレス・ブロードバンド・インターネットの需要に後押しされ、第2四半期のワイヤレス・サービス収入は3.5%増加したが、予想範囲内であった。ワイヤレス機器は予想を下回っている。

 横浜ゴムがグッドイヤー・タイヤ&ラバー<GT>の鉱山、建設用タイヤ事業を9億500万ドルで買収することで合意したと取引開始前に伝わった。ただ、グッドイヤーの株価は時間外で小幅高で推移。同ニュースはすでに今月初めに一部報道で観測が伝わっていた。

 液化天然ガス(LNG)のテルリアン<TELL>が時間外で急騰。同社は経営難に陥っているが、豪ウッドサイド・エナジーが約9億ドルで買収することで合意した。

 自動運転配達ロボットの開発を手掛けるサーブ・ロボティクス<SERV>が本日も時間外で急伸。先週末にエヌビディア<NVDA>が同社株を10%まで保有を拡大。米証券取引委員会(SEC)への報告で明らかとなったことを材料に、先週末の株価は急騰していた。

(NY時間09:06)(日本時間22:06)時間外
ベライゾン<VZ> 39.97(-1.65 -3.96%)
グッドイヤー<GT> 12.19(+0.09 +0.74%)
サーブ・ロボティクス<SERV> 10.68(+3.13 +41.46%)
テルリアン<TELL> 0.94(+0.37 +65.20%)

アップル<AAPL> 226.87(+2.56 +1.14%)
マイクロソフト<MSFT> 440.06(+2.95 +0.67%)
アマゾン<AMZN> 185.05(+1.92 +1.05%)
アルファベット<GOOG> 182.00(+2.61 +1.45%)
テスラ<TSLA> 243.89(+4.69 +1.96%)
メタ<META> 485.55(+8.76 +1.84%)
エヌビディア<NVDA> 120.51(+2.58 +2.19%)
AMD<AMD> 153.90(+2.32 +1.53%)
イーライリリー<LLY> 869.90(+12.43 +1.45%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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