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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日清オイリオ、東邦HD、ニトリHD

日清オイリオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホギメディカル <3593>  4,450円  +180 円 (+4.2%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>は続伸。17日取引終了後、280万株(自己株式を除く発行済み株数の12.4%)を上限に18日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、同社は18日に予定通り買い付けを実施し、272万1500株を取得した。取得した株式は7月26日付で消却する。

■日清オイリオグループ <2602>  5,220円  +200 円 (+4.0%)  11:30現在
 日清オイリオグループ<2602>が7連騰。同社は17日、家庭用と業務用、加工用の食用油の価格改定を実施すると発表した。収益面でのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。足もとの価格水準では円安や物流問題などを背景とするコスト上昇分を全て吸収することは困難と判断した。10月1日納入分より家庭用食用油では4~7%、業務用食用油と加工用食用油バルクでは7~10%値上げする。

■東邦ホールディングス <8129>  4,487円  +152 円 (+3.5%)  11:30現在
 東邦ホールディングス<8129>が3日ぶりに急反発した。17日の取引終了後、シンガポールに拠点を置く投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズによる東邦HD株式の保有割合が増加したことが明らかとなった。ファンド側の提案などを通じ、企業価値が一段と向上するとの思惑から買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は7.37%から8.44%に上昇した。報告義務発生日は7月9日で、保有目的に関しては「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」と記載している。

■ニトリホールディングス <9843>  17,810円  +580 円 (+3.4%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が続伸している。外国為替市場では足もとで1ドル=155円台と急速にドル安・円高が進行している。11月の大統領選に勝利するとの期待が高まっているトランプ前大統領が17日、外資系メディアのインタビューで、ドル高の是正への意向を示したほか、自身の経済政策であるトランプノミクスについて、要点は低金利と低課税だとの見解を明らかにした。更に河野太郎デジタル相においては、外資系メディアのインタビューで円安を問題視している。一連の要人発言を受けて、ドル安・円高へのトレンド転換が意識され、円高が収益面でプラス効果をもたらす「円高メリット株」への資金流入を誘う形となっている。神戸物産<3038>やニチレイ<2871>、キャンドゥ<2698>が高い。

■エアトリ <6191>  1,428円  +36 円 (+2.6%)  11:30現在
 エアトリ<6191>が続伸している。同社は17日取引終了後、バイオアクセル(京都市西京区)と資本・業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。バイオアクセルは、悪性腫瘍に対する医療機関向けの治療用免疫細胞の培養・加工などの支援事業を行っている企業。エアトリは出資について、投資事業の一環での取り組みで、バイオアクセルの今後の成長によるリターンを期待しているとしている。

■三菱UFJ <8306>  1,790円  +20 円 (+1.1%)  11:30現在
 全体相場が調整色を強めるなかで、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が底堅く推移している。前日にブルームバーグ・テレビジョンでの河野太郎デジタル相への単独インタビューの内容が伝わった。河野デジタル相は、円安によるエネルギーや食料品価格のコストを引き下げるため、政策金利を引き上げるように日銀に求めたという。これを受け金融市場では日銀の早期の利上げ観測が高まっており、金利上昇による収益環境の好転を期待した買いが銀行株を下支えしているようだ。しずおかフィナンシャルグループ<5831>や千葉銀行<8331>、山陰合同銀行<8381>なども堅調に推移している。

■ワコールHD <3591>  4,440円  +36 円 (+0.8%)  11:30現在
 ワコールホールディングス<3591>が続伸している。17日の取引終了後、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズがワコールHDの株式を買い増したことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は9.37%から10.76%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は7月9日。

■マネーフォワード <3994>  5,189円  +41 円 (+0.8%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>が高い。17日取引終了後、三井住友カードとの間で合弁会社設立を目的に基本合意書を締結したと発表。今後の展開を期待した買いが入っている。合弁会社では、個人向けに金融資産管理や家計管理をサポートするPFM(パーソナル・ファイナンシャル・マネジメント)サービスの開発・提供に関する事業を行う。マネフォは8月をメドに子会社を設立し、同子会社にPFMサービス「マネーフォワードME」を含む個人向け事業を移管。その後、同子会社の株式を三井住友カードに譲渡して合弁会社化する。

■バイセル <7685>  4,010円  -475 円 (-10.6%)  11:30現在
 BuySell Technologies<7685>が急反落。17日の取引終了後、6月の月次動向を発表した。出張訪問買い取り事業の問い合わせ数が前年同月比5%減と5カ月ぶりに減少に転じており、これが売り材料視されている。一部同業の大規模プロモーションに伴い、オンライン広告で一時的な影響を受けたことが要因。リピート獲得は引き続き順調に推移し、出張訪問数は同7%増と増加基調を維持した。

■東京エレクトロン <8035>  30,220円  -3,170 円 (-9.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が軒並みウリ気配スタートとなるなど半導体セクターへのリスク回避ムードが一段と強まっている。バイデン米政権による半導体の対中規制強化の動きが米メディアによって報じられ、特に日本とオランダ政府に対しては、中国の先端半導体へのアクセスを制限するように要請すると伝わった。半導体製造装置では東エレクやASML<ASML>への影響が指摘されており、これが東エレクをはじめとする半導体主力銘柄への売り圧力につながっている。また、11月の大統領選で勝利する可能性が高いとみられているトランプ前大統領が、台湾防衛に懐疑的ともとれる姿勢をみせており、これも半導体関連株へのネガティブ材料として作用している。このほか、足もとで進むドル安・円高も買い手控え要因となっている。

■JIA <7172>  1,648円  -72 円 (-4.2%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>は続落。17日の取引終了後、今年12月から株主優待制度の内容を変更すると発表。これを売り材料視する見方が広がっている。100株以上の株主を対象に保有株数と期間に応じ、現行では「日本証券新聞Digital」購読券とQUOカードを贈呈している。変更後は100株以上200株未満の保有では購読券のみとなり、200株以上から購読券とQUOカードを贈呈する。あわせて、24年12月期連結業績予想について売上高を277億8000万円から289億円(前期比32.5%増)へ、純利益を43億円から71億円(同3.0倍)へ上方修正すると発表した。好調なオペレーティング・リース事業の影響や、急激な円安による為替差益の計上が寄与する見通し。配当予想も16円から24円に増額した。

■日経レバ <1570>  30,280円  -1,250 円 (-4.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落、一時1500円近い急落で率にして4.7%安に売り込まれ、3万円大台攻防の様相をみせた。半導体関連株への売り圧力が一段と強まるなかで日経平均株価は続急落を余儀なくされており、日経平均に連動する仕組みで組成されたETFである日経レバもこれに連動する形で波乱展開を強いられている。特に、日経レバはボラティリティが日経平均の2倍に基本設定されていることから値動きが激しい。個人投資家の短期資金が錯綜する状況となっている。株式需給面では信用取組が注目され、7月第1週に買い残の大幅減少とともに売り残が大きく増加し信用倍率0.95倍と売り長に転じたが、直近週(7月第2週)は買い残が再び増勢となる一方で売り残が減少、信用倍率1.19倍と需給が緩んでいる。目先の波乱相場で、今週は売りと買いのバランスがどう変化するかも注目される。

■トヨタ自動車 <7203>  3,168円  -86 円 (-2.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が5日続落と下値模索の動きを強めている。トランプ前大統領や河野太郎デジタル相の発言などを受け、足もと外国為替市場でドル売り・円買いの動きが加速、1ドル=155円台後半まで円高が進行しており、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算悪化を警戒する売りを浴びる状況となっている。特に1円の値動きで営業利益500億円分の影響があるトヨタは為替動向が株価に与えるインパクトも大きくなりやすい。同社の25年3月期の想定為替レートは1ドル=145円を想定しており実勢より依然として円高に設定されているものの、以前と比べ大幅上方修正への期待感は後退している。

■FLネット <9241>  1,750円  +300 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フューチャーリンクネットワーク<9241>はカイ気配。17日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に開始する。優待内容は「まいぷれのご当地ギフト」1個(販売価格5000円)。これを好感した買いが集まっている。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  35円  +4 円 (+12.9%)  11:30現在
 ソレイジア・ファーマ<4597>が高い。同社は17日の取引終了後、開発品「SP-05」(一般名アルホリチキソリン硫酸塩)の権利導入元であるスウェーデンのIsofol社が、用量反応性を示す2つの非臨床試験結果を公表したと開示した。大腸がん患者を対象として計画中の治験に向けた試験デザインの根拠となる仮説を更に堅固にする結果となったといい、材料視した買いを誘ったようだ。

●ストップ高銘柄
 FLネット <9241>  1,750円  +300 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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