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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

GMO-FH <日足> 「株探」多機能チャートより

■GMO-FH <7177>  696円 (-113円、-14.0%)

 GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [東証S]が4日ぶり急反落。16日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算速報を開示し、営業収益は前年同期比3.4%減の261億300万円、最終利益は同61.3%減の13億9000万円となったと発表した。大幅減益で着地したほか、未定としていた4~6月期の配当予想については同3円70銭減配の2円とし、ネガティブ視されたようだ。タイで証券事業を展開する連結子会社において、信用取引の提供に際して顧客から担保として差し入れを受けている複数の代用有価証券の株価が大幅に下落した。これに伴い、信用取引貸付金などに対する貸倒引当金繰入額45億500万円を、新たに販売費及び一般管理費に計上する。タイ子会社では今年12月20日付で信用取引サービスの提供を終了し、事業戦略について検討を進める。今回の事態を踏まえて、役員報酬の一部を返上する。

■東エレク <8035>  33,390円 (-2,690円、-7.5%)

 東証プライムの下落率3位。東京エレクトロン <8035> [東証P]が急反落。米ブルームバーグ通信が17日、バイデン米政権の対中半導体規制に関し、米国が外国直接産品ルール(FDPR)という措置の活用を検討していると報じた。米国製技術を少しでも使用した外国製品に制限措置を導入できるルールで、実際に講じられれば東エレクやASMLホールディング <ASML> の中国事業を締め付けることになると伝えている。東エレク株については、報道を嫌気した売りが膨らんだようだ。東京市場ではこのほか、SCREENホールディングス <7735> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]、アルバック <6728> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]などが大幅安となった。

■古野電 <6814>  2,256円 (-176円、-7.2%)

 東証プライムの下落率5位。古野電気 <6814> [東証P]が急反落。16日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1170億円(前期比1.9%増)へ、営業利益を55億円から65億円(同0.3%減)へ、純利益を35億円から40億円(同35.9%減)へ上方修正。あわせて中間配当予想を10円から15円へ引き上げ年間配当予想を40円(前期60円)としており、朝方はこれを好感する買いで高く始まったものの、その後は材料出尽くしとみた利益確定売りに押された。主力の舶用事業で日本、欧州、アジアを中心に販売が好調に推移していることに加えて、為替レートが米ドル、ユーロともに想定よりも円安水準で推移していることが要因。なお、想定レートは1ドル=135円から153円へ、1ユーロ=145円から164円へ変更している。同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高281億9600万円(前年同期比18.2%増)、営業利益26億2900万円(同80.7%増)、純利益12億8000万円(同12.2%増)だった。

■GENDA <9166>  2,106円 (-54円、-2.5%)

 GENDA <9166> [東証G]が3日ぶり反落。16日の取引終了後、海外募集による518万株の新株式発行と、既存株主による100万株の売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出た。発行価格と売り出し価格は17日から22日までのいずれかの日に決定する。新株発行による調達資金99億円(手取り概算額)はM&A待機資金に充てる。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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