【材料】クリレスHD---25年2月期第1四半期は、適正な人員配置の実施もあり増収減益となるも、進捗率は順調に推移
クリレスHD <日足> 「株探」多機能チャートより
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は12日、2025年2月期第1四半期決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比4.6%増の382.86億円、営業利益が同7.6%減の27.53億円、税引前利益が同11.6%減の25.84億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同13.9%減の18.52億円となった。
売上収益は堅調な外食需要や訪日外国人の増加によるインバウント需要の回復などにより、前年同期比増収となった(通期予想進捗率は25.0%)。営業利益は前年度第1四半期に発生した人手不足によるチャンスロスを解消すべく、今期第1四半期は適正な人員配置を行った結果、前年同期比こそ減益となるも、通期予想進捗率は29.6%と順調に推移した。
今期第1四半期は総じて好調に推移しているものの、実質賃金マイナスもあり消費の二極化が進行しており、今後の動向に注視している。
新規出店に関しては、「わくわく」するような新業態・コンセプト開発を担う専門組織「クリエイト・ブランド・ラボ」による新業態のニューアメリカンダイニング「GOTTA」を出店したほか、しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」や、大衆酒場「五の五」といったコアブランドを中心に出店した。また、ゴルフ場内レストランやJA全農とのコラボによる業務受託店舗も積極的な出店を行った。その結果、グループ全体では6店舗の新規出店、4店舗の業態変更、契約満了を中心に11店舗の退店を実施し、第1四半期末における業務受託店舗等を含む連結店舗数は1,104店舗となった。
2025年2月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比5.0%増の1,530.00億円、営業利益が同31.4%増の93.00億円、税引前利益が同31.2%増の87.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同21.0%増の61.00億円と、2024年4月12日に発表した期初予想を据え置いている。
引続き株主還元策にも注力している。2025年2月期の配当は、第2四半期末4.0円、第4四半期末4.0円の年間8.0円(前期は年間7.0円)を予定している。また株主優待を重要な株主還元策として位置づけ、今後も継続して実施する方針で、優待利用可能店舗の順次拡大を図る予定である。
《NH》
提供:フィスコ