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【市況】10日の株式相場見通し=反落か、押し目買いで下値抵抗力も発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は主力大型株などに利益確定の売り圧力が優勢となり、日経平均株価は反落する可能性が高そうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だった。そのなか仏CAC40が1.6%安、独DAXも1.3%安と下げが目立っており、引き続きフランスの政局を巡る不透明感が相場の重荷となっている。一方、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは小幅続落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日続伸と上値指向を継続、史上最高値更新が続いている。また、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数もナスダック指数と歩調を合わせてわずかながら6連騰、連日の最高値更新となった。この日行われたパウエルFRB議長の上院での議会証言は、インフレ沈静化に前向きな見解が示されたことでFRBによる早期利下げ観測が強まり、全体相場を支える形となっている。ただ、米景気減速への警戒感も意識されるなか、上値を積極的に買い進む動きも限定的だった。東京市場も同様の値動きとなるケースが考えられる。日経平均は前日に先物主導で急速に水準を切り上げ、一時1000円近い上昇をみせる場面もあった。足もと短期急騰の反動が意識されるほか、ETF分配金捻出に伴う売りが想定されるだけに上値は重い。しかし、下値では押し目買い意欲が旺盛で、底堅さを発揮する公算が大きそうだ。4万1000円台半ばで売り買いを交錯させる地合いが見込まれる。

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比52ドル82セント安の3万9291ドル97セントと続落。ナスダック総合株価指数は同25.553ポイント高の1万8429.291だった。

 日程面では、きょうは6月の企業物価指数など。海外では6月の中国消費者物価指数(CPI)、6月の中国生産者物価指数(PPI)、ニュージーランドの金融政策決定会合、5月の米卸売在庫・売上高など。

出所:MINKABU PRESS

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