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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アインHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■アインHD <9627>  5,553円 (-567円、-9.3%)

 東証プライムの下落率トップ。アインホールディングス <9627> [東証P]が3日ぶり急反落。3日の取引終了後、「Francfranc」を中心にインテリア・雑貨小売販売事業を展開するFrancfranc(東京都港区、以下FJP)の全株式を8月20日の予定で取得し子会社化すると発表したが、シナジー発現に懐疑的な見方から売られたようだ。アインHDではリテール事業の一環としてコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開しているが、「Francfranc」とは出店エリア、主要な顧客層及びその価値観に類似性がある一方、販売する商品のカテゴリーは異なる部門を得意とする補完関係にあることから、FJPをグループ化することで両社の強みを生かしたシナジーを発揮することができると判断したという。ただ、「業態が異なるため、シナジー発現については今後の進捗を確認したい」との声も聞かれ、買収の貢献については懐疑的な見方も多い。なお、取得価額は499億7600万円。25年4月期業績への影響は精査中としている。

■川重 <7012>  5,978円 (-473円、-7.3%)

 東証プライムの下落率3位。川崎重工業 <7012> [東証P]が3日ぶり急反落。同社が下請け会社との架空取引で捻出した資金を使い、海上自衛隊の潜水艦乗組員へ金品や飲食を提供していた疑いがあることが3日、複数のメディアで報じられた。これを受け、先行き不透明感を意識した売りが出た。

■ABCマート <2670>  2,729.5円 (-145.5円、-5.1%)

 東証プライムの下落率5位。エービーシー・マート <2670> [東証P]が急反落。同社が3日取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(24年3-5月)決算は最終利益が前年同期比10%増の131億700万円と2ケタ増益を達成した。都心部の大型店を中心にスニーカーやサンダルなどの売れ行きが好調で、客単価の上昇も収益に寄与している。ただ、第1四半期の好調は事前に織り込みが進んでいたとみられ、目先材料出尽くし感からの売りを誘発した形だ。

■アスクル <2678>  2,060円 (-100円、-4.6%)

 東証プライムの下落率7位。アスクル <2678> [東証P]が大幅反落。3日取引終了後に発表した24年5月期連結決算は売上高が前の期比5.6%増の4716億8200万円、営業利益が同16.0%増の169億5300万円だった。法人向けの売り上げ増加や価格改定が寄与した。続く25年5月期の売上高は前期比6.0%増の5000億円、営業利益は同6.2%増の180億円の見通し。配当予想は前期比2円増の38円を見込んだ。この発表を受け、4日の同社株は材料出尽くし売りで一時9.4%安の1958円まで下落したが、その後は好決算を評価する買いも入り下げ幅を縮めた。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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