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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

大阪ソーダ <日足> 「株探」多機能チャートより

■大阪ソーダ <4046>  10,280円 (-520円、-4.8%)

 東証プライムの下落率4位。大阪ソーダ <4046> [東証P]が大幅反落。バイデン米大統領がサンダース上院議員とともにUSAトゥデーに寄稿し、肥満症治療薬のメーカーに対し値下げを要求した。これを受け、2日の欧米市場でデンマークの製薬大手ノボ・ノルディスク <NVO> とイーライ・リリー <LLY> の株価は下落した。肥満症治療薬向けに医薬品精製用シリカゲルの需要が急速に拡大している大阪ソーダにとっては、肥満症治療薬の普及よりもメーカー側からのコスト削減圧力を巡る懸念が膨らんだ格好となり、下押し圧力が掛かったようだ。

■NTTデータ <9613>  2,309円 (-58円、-2.5%)

 NTTデータグループ <9613> [東証P]が反落。同社がRansomHubグループによるランサムウェア攻撃の標的となったと一部で伝わった。同グループは230ギガバイト分のデータにアクセスし、3~4日以内に公開する予定だと主張しているという。今後の事業活動への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。NTTデータのIR室はMINKABU PRESSの取材に対し、今回のランサムウェア攻撃を巡る一部情報について会社としては把握しているとしたうえで、ルーマニア拠点において「6月中旬に不正アクセスを検知したことは事実。事実関係の詳細については現在確認中だ」としている。

■パナHD <6752>  1,305円 (-18円、-1.4%)

 パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が5日ぶり反落。同社が電池を供給する米電気自動車(EV)大手のテスラ <TSLA> が米国時間2日、24年4~6月期の世界販売台数を発表。前年同期比4.8%減の44万3956台と販売は落ち込んだ。市場予想よりも減少幅は小さいものとなったことから、同日の米国市場でテスラ株は急伸したものの、パナHDに対しては、電池の出荷に対する先行き懸念が強まる形となり、売りを促す要因となったようだ。

■エーザイ <4523>  6,560円 (-66円、-1.0%)

 エーザイ <4523> [東証P]が続落。FDA(米国食品医薬品局)が2日、イーライ・リリー <LLY> のアルツハイマー病薬「ドナネマブ(製品名キスンラ)」を承認したと発表した。エーザイと米バイオジェン <BIIB> の「レカネマブ」に続く、世界で2つ目の認知症治療薬となり、レカネマブとの競合を警戒した売りが出たようだ。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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