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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):持田薬、伊藤忠、タスキHD

持田薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■持田製薬 <4534>  3,215円  +65 円 (+2.1%)  本日終値
 持田製薬<4534>が3日続伸した。2日午前10時、損傷した末梢神経を修復・再生する神経再生誘導材「ReFeel」(一般名:Nerve Cuff)について、米食品医薬品局(FDA)より510(k)許可を取得したと発表。近日中に米国で発売予定としており、事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。神経再生に適した環境を保ち、神経の修復・再生を促すアルギン酸ナトリウムと、シート材の柔軟性と強度を保つポリグリコール酸不織布で構成したシート材の医療機器で、日本国内では同じ構成のシート材「dMD-002」を海綿体神経損傷の修復用途で開発を進めているという。

■伊藤忠商事 <8001>  8,010円  +147 円 (+1.9%)  本日終値
 伊藤忠商事<8001>が3日続伸。この日、乾電池ブランド「Duracell(デュラセル)」の日本市場における展開について、デュラセル・シンガポール社と販売代理店契約を締結したと発表しており、好材料視された。「Duracell」は、乾電池及びコイン形電池の世界的ブランド。同社は今後、子会社の伊藤忠リーテイルリンクを通じて、「Duracell」乾電池の日本市場への本格参入を進め、7月から日本市場での販売を開始する。また、デュラセル社と共同で日本市場専用の商品ラインアップを拡充し、大手家電量販店などの実店舗に加え、複数のECプラットフォームでも販売するとしている。

■タスキホールディングス <166A>  624円  +11 円 (+1.8%)  本日終値
 タスキホールディングス<166A>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後、グループ会社ZISEDAIが、建築プラン生成AIサービス「TASUKI TECH TOUCH&PLAN」(以下「TOUCH&PLAN」)に関する特許を取得し、不動産デベロッパー事業者に向けた外部提供を開始したと発表しており、好材料視された。「TOUCH&PLAN」は、敷地にどのくらいの高さ・容積の建物が建てられるかを確認する「ボリュームチェック」業務を1件あたり約5分で算出することができるサービス。従来、ボリュームの判断には建築法規の理解を要するため、外部の建築事務所への委託や、社内の設計部門で作成することが多いが、外部の設計事務所にボリュームチェックを依頼した場合5~10日ほど時間を要し、1件あたり約10万円の費用が発生していた。「TOUCH&PLAN」を利用することで、仕入れ担当者のスキルの均一化と事業検討の迅速化、コスト削減を実現するとしている。

■ゴールドウイン <8111>  9,067円  +145 円 (+1.6%)  本日終値
 ゴールドウイン<8111>が堅調。1日の取引終了後、アウトドア・スポーツ衣料の製造販売を手掛ける韓国のYoungone Holdingsと合弁会社を設立すると発表した。韓国で自社ブランド「ゴールドウイン」商品を販売し、同国での事業拡大を目指す。合弁会社の出資比率はゴルドウインが60%、Youngoneが40%。設立日は10月の予定。今後の業容拡大が期待されている。

■サンバイオ <4592>  1,054円  -164 円 (-13.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>は3日続落。東京証券取引所が2日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。

■トーエネック <1946>  5,340円  -600 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 トーエネック<1946>が急落。1日の取引終了後、親会社である中部電力<9502>が保有するトーエネク株の一部を売り出すと発表した。売出株式数は121万7400株で、需要状況に応じて上限18万2600株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。同時にトーエネクは、取得総数14万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.75%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、売出株式数が自社株買いの規模を上回っているとあって、株式の需給悪化を警戒した売りが出たようだ。売出価格は8日から11日までのいずれかの日に決める。自社株の取得期間は8月8日から2025年3月24日まで。10月1日付で予定する株式分割考慮後ベースで自社株の取得総数の上限は70万株となる。

■ネクステージ <3186>  2,200円  -214 円 (-8.9%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 ネクステージ<3186>が大幅安。1日の取引終了後、上期(23年12月~24年5月)連結決算について売上高が前年同期比15.3%増の2649億8300万円、営業利益が同2.6%減の77億6100万円だったと発表。減益を嫌気した売りが出た。上期の国内中古車登録台数が前年を上回るなか、新規出店などが奏功し売上高は増加。一方、販管費も増加したことで利益は押し下げられた。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。

■象印マホービン <7965>  1,503円  -56 円 (-3.6%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が反落。1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年11月21日~24年5月20日)連結決算で、営業利益が43億7000万円(前年同期比2.4%減)と減益で着地したことが嫌気された。炊飯ジャーの最上位機種である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」が好調に推移したことに加えて、ホットプレートやオーブントースター、ステンレスボトルやステンレススープジャーが伸長するなど国内販売が好調に推移したほか、円安による輸入コストの増加に対する価格転嫁を進めたことで売上高は475億7200万円(同4.7%増)となったが、為替の影響や販管費の増加が利益を圧迫した。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高870億円(前期比4.2%増)、営業利益52億円(同4.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■KADOKAWA <9468>  2,613.5円  -64.5 円 (-2.4%)  本日終値
 KADOKAWA<9468>が反落。同社は2日午前、動画共有サービス「ニコニコ動画」を中心としたサービス群に対するランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃に関し、攻撃を行ったとされる組織が同日、カドカワグループ保有の情報を更に流出させたと主張していることを確認したと発表した。サイバー攻撃による事業活動の長期停滞リスクを意識した売りが出たようだ。主張内容の信憑性については現在調査中。グループのユーザーのクレジットカード情報については、社内でデータを保有していないため、カドカワからの情報漏洩は起こらない仕組みとなっているとしている。

■ワークマン <7564>  3,740円  -45 円 (-1.2%)  本日終値
 ワークマン<7564>が反落。1日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比4.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、6月の増収は織り込み済みとの見方が強いようだ。ファン付きウェアや冷感コンプレッションウェア、アームカバーなどの暑さ対策商品が伸長したことに加えて、メンズ・レディースともに夏物のカジュアルウェアや肌着が好調に推移した。なお、全店売上高は同7.3%増だった。

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