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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより

■アダストリア <2685>  3,215円 (-420円、-11.6%)

 東証プライムの下落率トップ。アダストリア <2685> [東証P]が3日続急落。6月28日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高740億100万円(前年同期比8.1%増)、営業利益60億1400万円(同4.2%減)、純利益44億500万円(同1.3%減)となり、減益着地したことが嫌気された。国内売上高は3月の低気温による一時的な減速感はあったもののその後天候に恵まれたことや、トレンドを捉えた商品展開やヒット商品の育成、テレビCMやポイント還元などのプロモーションの結果、グローバルワークなど主力ブランドが堅調に推移し売上高を押し上げた。一方で、円安の影響や卸売事業の増加が粗利率を押し下げたほか、一部子会社の苦戦もあり営業利益は減益となった。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2900億円(前期比5.2%増)、営業利益190億円(同5.5%増)、純利益127億円(同6.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■パルHD <2726>  1,734円 (-79円、-4.4%)

 パルグループホールディングス <2726> [東証P]が続落。前週末6月28日の取引終了後、第三者による不正アクセスを受けてサーバートラブルが発生したと発表。これによる影響が懸念されたようだ。16日に起こったシステム障害の調査・分析を行っていたところ判明したという。自社役職員の個人情報が漏えいする可能性がある一方、ECサイトの会員情報については今回トラブルが発生したシステムとは別システムで運用しているため漏えいしていないとした。

■DCM <3050>  1,401円 (-59円、-4.0%)

 DCMホールディングス <3050> [東証P]が続落。6月28日の取引終了後に第1四半期(3-5月)連結決算を発表しており、売上高1414億8700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益102億3300万円(同10.9%増)、純利益56億9100万円(同0.4%増)と2ケタ営業増益となったものの、1月9日付でケーヨーを完全子会社化した効果を除くと4.1%営業減益となったとしていることから、これを嫌気する売りが出たようだ。3月の全国的な気温低下や5月下旬の西日本の大雨など、天候不順の影響を受け春物商品が低調に推移し、既存店売上高は同3.0%減と苦戦した。ただ、経費削減への取り組みやケーヨーの完全子会社化効果が、売上高・利益を押し上げた。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高5505億円(前期比12.7%増)、営業利益340億円(同18.5%増)、純利益194億円(同9.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■レーザーテク <6920>  34,650円 (-1,440円、-4.0%)

 レーザーテック <6920> [東証P]が大幅反落。前週末6月28日の取引終了後、新たに横川久財務経理部長が、7月1日付で執行役員兼最高財務責任者(CFO)に就任すると発表した。同社を巡っては6月、空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルが不正会計などの疑いをレポートで指摘しつつ、同社株の空売りを表明していた。会社側はその後、不正会計の疑いを否定したが、今回のCFO人事の発表が思惑的な売りを促す要因となったようだ。前CFOの三沢祐太朗取締役執行役員は、7月1日付でCFOとともに企画管理部長の兼務も解かれている。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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