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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):住友ファーマ、サワイグループHD、ポストプライムなど

スギHD <日足> 「株探」多機能チャートより

スギHD<7649>:2195円(-185.5円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は86億円で前年同期比10.6%増となったが、市場コンセンサスは5億円強下振れのもよう。足元の月次動向が好調推移であったことから、想定以上の収益伸び悩みをネガティブに捉える動きが先行。調剤を中心に医療事務スタッフの採用を強化し、薬剤師の業務負担軽減を図っているが、対応に遅れが生じており、採用強化と残業代増加で人件費が計画比を上振れているようだ。


住友ファーマ<4506>:392円(+35円)
大幅続伸。新社長のインタビュー報道が伝わっており、材料視されるかたちになっているもよう。今年度内にも国内での人員削減を実施することを検討しているとのコメントが伝わっている。業績回復に向けては、早期退職の募集を含めたさらなる対策を取らざるを得ないとの見方のようだ。米国では24年3月までの1年間で社員を2200人から1200人まで減らしており、従業員約3千人の日本では、規模として数百人程度とみられるようだ。


サワイグループHD<4887>:6364円(+499円)
大幅続伸。発行済み株式数の15.8%に当たる690万株、330億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は7月1日から25年3月31日まで。取得した自己株式は25年4月30日にすべてを消却するとしている。中計におけるキャッシュ・フロー配分の考え方に基づき、資本効率向上と株主還元策の一環として行うとしている。高水準の自社株買いによる当面の需給下支え効果などが期待される展開に。


藤田観<9722>:9270円(+210円)
大幅続伸。M&Aニュース専門メディアの報道以降、株価の上値追い基調が続く形になっている。DOWAHDが保有する同社株を売却する可能性、売却先候補は3Dインベストメントなどと17日に報じられている。さらに、本日は一部報道で、「椿山荘」の含み益が狙いかなどと伝わっており、一段の上値追い材料となる形に。国土交通省が発表している地価公示価格を基にすると、椿山荘の価値は土地だけで約500億円になるとされているもよう。


GMO-AP<4784>:427円 カ -
ストップ高買い気配。GMOインターネットグループのインターネットインフラ事業(ドメイン事業、クラウド・ホスティング事業、アクセス事業)及びインターネット広告・メディア事業を、同社が吸収分割の方法で承継すると発表している。承継する部門の23年12月期売上高は615億円の水準となる。実質的存続性が承継事業にあると判断されたことから、同社はプライムへ市場変更される見通しとなっている。


ポストプライム<198A>:1030円(+150円)
ストップ高。20日に新規上場して以降、投資資金の流入が続いている。24年5月期の営業利益予想は前期比39.1%増の3.43億円。投資を学ぶSNS「PostPrime」を運営しており、サブスクリプション登録の増加などで利益が拡大すると見込む。同じく20日に上場したWOLVES HAND<194A>、21日に上場したMFS<196A>のほか、11日上場のD&Mカンパニー<189A>も急伸しており、直近の新規株式公開(IPO)銘柄が人気を集めているようだ。


CANBAS<4575>:562円(+80円)
大幅に4日続伸でストップ高。24年6月期の営業損益予想を13.63億円の赤字(前期実績9.65億円の赤字)と発表している。抗がん剤候補化合物CBP501の米国臨床第2b相試験の準備を実施したことに加え、欧州臨床第3相試験の準備が進捗したことから研究開発費が増加した。前期に比べて赤字が拡大する見通しだが、売り材料出尽くし感が広がっていることに加え、臨床試験の準備進捗が好感されて買いが集まっているようだ。


ライフネット<7157>:1826円(+190円)
上場来高値。投資運用業のありあけキャピタル(東京都中央区)がライフネット生命保険株を5.04%(404万7100株)保有していることが5%ルールに基づく大量保有報告書で明らかになり、買い手掛かりとなっている。報告義務発生日は18日で、保有目的は純投資(投資一任契約に基づく運用を目的としている)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。

《ST》

 提供:フィスコ

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