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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月25日

 25日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比368円高の3万9173円で、今月11日以来の3万9000円台乗せとなった。前日の米株高を受けて買いが先行。日柄をかけてこの水準の売り物を吸収してきただけに、ちょっとした先物買いでも指数は上げやすくなっている。米ハイテク株安が一時重荷となったようだが、円安傾向が続いていることがそれを相殺。バリュー(割安・出遅れ)株に広く買いが入り東証プライム市場の値上がり銘柄数は全体の8割以上に達している。

 昨日の米国市場は出遅れ株物色が続きダウ平均は5日続伸。約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。直近の経済指標が安定している点や過度なインフレ指標も示されていないことから、先行して上げていた半導体・ハイテク株に対して出遅れている消費関連株、ディフェンシブ株などがこの日も物色された。ダウ平均の上げ幅は一時400ドルに達する場面も。一方、何日も連続して最高値を更新していたナスダック指数はその反動から3日続落となっている。

 さて、東京市場は不透明な日銀の姿勢を徐々に消化し全体が緩やかに底上げされる雰囲気となっている。特にバリュー株への幅広い買いで上場銘柄全体の動きを表す指数トピックスは日経平均の2倍近い上昇率を演じ、窓空けで25日移動平均線を超える陽線飛び越えの上昇転換を果たしている。日経平均も75日移動平均線(3万8916円)を超え、基調立て直しに入りつつある。(ストック・データバンク 編集部)

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