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【市況】主力大型株中心に幅広く買われ39000円台回復【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の日経平均は続伸。368.50円高の39173.15円(出来高概算は15億4000万株)と11日以来2週間ぶりに39000円台を回復して取引を終えた。前日の米国市場では、ハイテク株が売られたものの、景気敏感株やディフェンシブ株中心に買われた。東京市場もこの流れを受けて、銀行や保険など金融株や自動車、商社などのバリュー株に買いが入り、日経平均は続伸スタート。前場終盤には心理的な節目の39000円台を突破した。その後も買いが続いたほか、配当の再投資観測に伴う主力大型株への資金流入思惑もあり、後場終盤には39215.07円まで上昇した。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数1400を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、保険、輸送用機器、銀行、証券商品先物の上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、トヨタ<7203>、信越化<4063>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>が軟調だった。

米国市場の動きから東エレクなどの半導体関連株の下げが目立った。米国では先週後半からハイテク関連株が軟調になり、なかでも主力のエヌビディア株は3営業日続落で、その間の下落率は13%と、調整局面入りの目安とされる10%を超えた。このため、米ハイテク株の騰勢は一服し、目先は日柄調整局面を迎え、東京市場も連動する可能性が高いとの指摘もある。

ただ、本日午後3時から、アドバンテスが中期経営計画を発表するほか、26日には米マイクロン・テクノロジーの決算が控える。このため、「AI分野に関し、好材料が出て、再び市場の話題になれば、見直し買いが入るきっかけになる」との見方も多く、投資家の関心が集まっている。また、米国では25日、6月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数などの発表があり、市場予想を大きく上回れば、円安が一段と進む可能性もあるだけに、米経済指標の結果にも注目が集まるだろう。

《CS》

 提供:フィスコ

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