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【市況】ダウ平均は小幅に3日続伸 AI関連への買いが続く=米国株序盤

NY株式20日(NY時間12:03)(日本時間01:03)
ダウ平均   38923.50(+88.64 +0.23%)
ナスダック   17842.36(-19.87 -0.11%)
CME日経平均先物 38675(大証終比:+65 +0.17%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に3日続伸。序盤は軟調に始まったものの、上げに転じている。IT・ハイテク株は底堅く推移しており、特にAI絡みの銘柄に買いが入っている。

 本日は最近AI関連銘柄の位置づけが強まっているデル・テクノロジーズ<DELL>が上昇。マイケル・デルCEOがマスク氏のスタートアップ企業xAIのために、エヌビディア<NVDA>と伴に「デルのAI工場」を建設していると述べたことが材料視されている。これに絡んでスーパーマイクロ<SMCI>も上昇。

 エヌビディアは本日も堅調に推移しており、マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>が軟調に推移していることから、時価総額で2位との座を引き離し、AIブームの舵取り役として、事実上のマーケット・リーダーとしての地位を固めている。

 先行きの個人消費の鈍化や景気低迷が指摘される中でも、投資家たちはAIへの投資を続けており、株価指数をサポートしている。一部からは「AIというテーマは2000年から2001年にかけてのような雰囲気がある。いずれ清算の日は来るだろうが、疾走する列車の邪魔をするのは難しい」といった声も聞かれる。その一方、AI以外のセクターへの広がりの無さも懸念されており、それが悪化する可能性さえ指摘されている。

 経営コンサルタントのアクセンチュア<ACN>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を下回ったものの、ブッキングが予想を大きく上回ったことが好感されている。生成AIのブッキングが9億ドル超と第2四半期の6億ドル超から大きく伸びた。

 住宅建設のKBホーム<KBH>が決算を受け上昇。休日前の引け後に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。販売件数や新規の受注件数も予想を上回っている。通期ガイダンスも公表し、住宅売上高の見通しを上方修正したほか、販売価格も上方修正した。

 眼科向け医薬品のハロー<HROW>が大幅高。眼科治療薬「トリエッセンス」の製造において、最初の商業規模のプロセス製造適格性評価(PPQ)を得たと発表。同治療薬はFDAの供給不足リストに5年以上掲載されていた。

 医薬品のオキュラー・セラピューティクス<OCUL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の7ドルから11ドルに引き上げた。

デル<DELL> 150.53(+1.38 +0.93%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 973.61(+53.60 +5.83%)
アクセンチュア<ACN> 304.93(+19.58 +6.86%)
KBホーム<KBH> 70.58(+2.54 +3.73%)
ハロー<HROW> 19.85(+2.20 +12.46%)
オキュラー<OCUL> 6.02(+0.53 +9.65%)

アップル<AAPL> 210.72(-3.57 -1.67%)
マイクロソフト<MSFT> 444.34(-2.00 -0.45%)
アマゾン<AMZN> 184.99(+2.18 +1.19%)
アルファベットC<GOOG> 177.46(+1.01 +0.57%)
テスラ<TSLA> 182.60(-2.26 -1.22%)
メタ<META> 500.41(+0.92 +0.18%)
AMD<AMD> 164.26(+9.63 +6.23%)
エヌビディア<NVDA> 137.15(+1.57 +1.16%)
イーライリリー<LLY> 896.61(+5.15 +0.58%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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