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【材料】スタバは売られ過ぎ?=米国株個別

(NY時間10:11)(日本時間23:11)
スターバックス<SBUX> 80.14(+0.49 +0.62%)

 スターバックス<SBUX>は低調な需要と中国での競争激化で4月末に公表した1-3月期(第2四半期)決算での世界の既存店売上高は6%減少していた。それを受けて株価は急落していた。5月以降、その下げを取り戻す動きが見られているが完全には戻し切っていない。

 株価は売られ過ぎているとバロンズ誌がコラムで伝えている。同社は現在も急成長を続けており、効率性も改善し、多様な商品の提供を通じて新規顧客を獲得しているという。

 ワールド・コーヒー・ポータルの親会社アレグラ・グループのCEOは「既存店売上高を伸ばし続けるのは大変なことだが、同社は引き続き、世界のコーヒー市場において前例のない規模で事業を展開する圧倒的なブランドだ」と評価している。

 バロンズ誌は、同社のグローバルな展開と新興市場における成長の可能性に言及。過去4四半期に北米で約600店舗、海外で1700店舗を増やしたと指摘。同社は面白い味を求める若い顧客層の獲得を目指し、定期的に新商品を投入しているという。また、効率化策として、冷たいドリンクを作る際にバリスタが行き来する必要のないワークステーションの追加などを挙げている。

 一方、逆風としては、インフレによる個人消費の抑制や、イスラエルとハマスの戦争に関連したボイコット、従業員の労働組合結成の動きのほか、ダッチ・ブロス<BROS>やスクーターズ・コーヒーなどのブティック型コーヒーショップや小規模チェーンの急成長があると指摘している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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