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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、パワーファス、ブレーキ

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  3,036円  -80 円 (-2.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が5日続落。14日の取引終了後、認証不正問題で生産を停止している「ヤリスクロス」など3車種に関して、7月以降も生産を停止すると明らかにしたと国内メディアが相次いで報じた。更に「クラウン」の新型車の発売を延期することも決めたとも伝わっている。今後の事業への悪影響を懸念した売りが優勢となった。3車種の生産停止について、当初は6月28日までとしていたが、国土交通省などによる調査が続いているため、延長することになったという。

■日本パワーファスニング <5950>  171円  +50 円 (+41.3%) ストップ高   本日終値
 日本パワーファスニング<5950>が物色人気を集めた。前週末14日の取引終了後、1株当たり20円の中間配当を実施すると発表した。期末配当の2円50銭とあわせ、年間配当額は22円50銭(前期無配)となる見通し。これが好感された。

■曙ブレーキ工業 <7238>  156円  +30 円 (+23.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 曙ブレーキ工業<7238>が大幅高。同社は前週末14日の取引終了後、28日をもって事業再生計画期間が終了することとなったと発表。有価証券報告書における「継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に関する注記」の記載も解消するといい、材料視されたようだ。ドイツ銀行<DB>からシンジケートローンにより320億円調達し、これを原資として事業再生計画に定められた既存の借入金を完済する。今回の借入契約の締結に伴い、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算において、約10億円の営業外費用(資金調達費用)を計上する見込みという。

■笑美面 <9237>  2,806円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 笑美面<9237>が大幅高。同社は14日取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の単独決算を発表。同社は昨年10月26日にグロース市場に新規上場したため前年同期との比較はできないが、営業利益は6500万円と従来予想3100万円を上回って着地したことが好感されたようだ。営業収益は5億7600万円(従来予想は5億8100万円)だった。既存コーディネーターの生産性改善などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想については営業収益13億1100万円(前期比61.1%増)営業利益1億8700万円(同63.2%増)とする従来見通しを据え置いている。

■DAIWA CYCLE <5888>  2,410円  +405 円 (+20.2%) 一時ストップ高   本日終値
 DAIWA CYCLE<5888>が続伸。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)単独決算が、売上高53億1600万円、営業利益5億5300万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため単純比較できないものの、会社側によると21.1%増収、50.2%営業増益となり、順調な滑り出しとなったことが好感された。2店舗の新規出店を行い前年同期に比べて13店舗増となったことに加えて、上場感謝祭の実施や、NB商品に比べてお手頃価格であるPB商品の品揃えを強化した電動アシスト車の販売が好調に推移し既存店売上高が伸長した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高170億5900万円(前期比11.2%増)、営業利益8億2700万円(同3.9%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高は前年同月比15.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回った。前年に比べて好天が続いたことに加えて、電動アシスト車の販売が好調だった。

■モルフォ <3653>  1,929円  +322 円 (+20.0%)  本日終値
 モルフォ<3653>が急騰。1600円台前半のもみ合いをマドを開けて上放れ、1700円台半ばを横に走る75日移動平均線も一気にブレークする勢いを見せている。東京大学発のベンチャーで、スマートフォン向け手振れ防止用画像・動画処理ソフトのロイヤルティー収入を主力とする。車載分野やデジタルトランスフォーメーション(DX)の事業領域に傾注するが、海外売上高比率が過半を占めているのも特長で、中国・北米向けが好調で収益に貢献している。前週末14日取引終了後、24年10月期上期(23年11月~24年4月)決算は営業損益が1億100万円(前年同期は2億7700万円の赤字)と黒字に転換した。特に2~4月期が1億7400万円の黒字で足もと急改善基調にあり、これを材料視する投資資金を引き寄せた。

■明豊エンタープライズ <8927>  412円  +58 円 (+16.4%)  本日終値
 明豊エンタープライズ<8927>は大幅高で年初来高値を更新。前週末14日の取引終了後、24年7月期連結業績予想について売上高を193億5500万円から204億円(前期比33.8%増)へ、営業利益を16億6100万円から22億5000万円(同72.4%増)へ上方修正すると発表。あわせて期末配当予想を4円50銭から5円50銭に増額しており、これらが好感された。主力の不動産販売事業で想定より高い利益率・利益額を確保できたため。年間配当額は中間配当(4円50銭)とあわせ、10円(前期9円)となる見通し。同時に発表した23年8月~24年4月期決算は売上高が168億7600万円(前年同期比73.5%増)、営業利益が23億1900万円(同2.7倍)だった。

■プロレド・パートナーズ <7034>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 プロレド・パートナーズ<7034>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比31.8%増の17億9400万円、営業損益は2億7000万円の黒字(前年同期は9800万円の赤字)となった。同社は通期では9億1700万円の営業赤字を予想していることから、4月中間期で営業黒字を確保したことをポジティブ視した買いが集まったようだ。固定報酬型コンサル事業では3月期決算期の企業の需要を取り込んだことから、想定以上の進捗となった。採用費の発生が下期にずれ込んだことも損益を押し上げる要因となった。

■ネオジャパン <3921>  1,646円  +148 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ネオジャパン<3921>は3連騰し年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後に発表した25年1月期第1四半期連結決算が、売上高16億8700万円(前年同期比2.6%増)、営業利益4億3600万円(同11.0%増)、純利益3億1500万円(同17.2%増)と2ケタ増益となり、あわせて配当予想を期末一括27円から中間・期末各14円の年28円に増額修正したことが好感された。「desknet’s NEO」をはじめクラウドサービスが堅調に推移し、主力ソフトウェア事業が期初計画を上回り順調に業績を伸ばした。一方のシステム開発事業は計画を若干下回ったものの前年同期を上回り、両事業とも第1四半期として過去最高の売上高を更新した。25年1月期通期業績予想は、売上高70億3700万円(前期比6.4%増)、営業利益16億500万円(同23.8%増)、純利益10億9800万円(同14.8%増)の従来見通しを据え置いている。

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