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【市況】NY株式:NYダウは65ドル安、景気減速懸念が重し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は65.11ドル安の38,647.10ドル、ナスダックは59.12ポイント高の17,667.56で取引を終了した。

利下げの行方が不透明で寄り付き後、まちまち。新規失業保険申請件数の増加で景気減速への懸念も浮上し、ダウは大きく下落に転じた。ナスダックは半導体ブロードコムの好決算を受けて同セクターの買いがけん引し、終日堅調に推移し、連日で過去最高値を更新。ダウは終盤にかけ下げ幅を縮小も下落を消せず、まちまちで終了した。セクター別では、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、メディア、運輸が下落。

半導体メーカーのブロードコム(AVGO)は第2四半期決算で人工知能(AI)需要が収益を押し上げ、通期の売上高見通しが予想を上回り、さらに1株を10株にする株式分割計画を発表し、上昇。同業のエヌビディア(NVDA)も期待感に買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は、欧州でのモデル3の値上げ計画やマスク最高経営責任者(CEO)が自身の報酬パッケージの再承認および、デラウェア州からテキサス州への法人登記の移転という主要な株主議案について、現時点で「大差」で可決される方向だと指摘したことが好感され、上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。

航空機エンジンメーカーのゼネラル・エレクトリック(GE)はアナリストが同社の第2四半期売り上げ見通しを引下げ、下落。宝石小売りのシグネット・ジュエラーズ(SIG)は競争激化で割引を促進したため下半期の利益率が圧迫された可能性を強調し、売られた。

ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に第2四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか、通期調整後の1株利益見通しを上方修正し時間外取引で買われている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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