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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Sansan、イー・ギャラ、ソフトバンクG

Sansan <日足> 「株探」多機能チャートより
■Sansan <4443>  1,680円  +52 円 (+3.2%)  本日終値
 Sansan<4443>が堅調推移。前日の米国市場では5月の消費者物価指数(CPI)公表後に長期金利が低下し、これを受けグロース株に資金をシフトさせる流れが鮮明となった。東京市場も同様にグロース株を選好する投資家の姿勢が鮮明となっており、Sansanの株価水準の底上げに寄与したとみられている。また同社は13日、法務DX(デジタルトランスフォーメーション)の開発・運用で国際規格の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS/ISO 27001)の認証を取得したとも発表。契約データベース「Contact One」において信頼性の高いサービス提供を進めるとしており、これを手掛かり視した買いも入ったようだ。

■イー・ギャランティ <8771>  1,337円  +24 円 (+1.8%)  本日終値
 イー・ギャランティ<8771>は大幅高で3日続伸。同社は12日取引終了後、中期経営計画を策定したと発表した。28年3月期に売上高を200億円(24年3月期実績は91億6500万円)、経常利益を100億円(同49億200万円)に伸ばす目標を掲げており、好感されたようだ。保証ニーズの上昇など外部環境を踏まえ、リスク引受力の向上とリソースの投入により成長を図る方針。既存顧客に対するサービスも拡充し、継続率と保証増額率の一層の引き上げを狙う。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,772円  +69 円 (+0.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は全般リスクオン相場に乗って上値追い加速、ついにフシ目の1万円大台を回復した。同社株が1万円大台に乗せたのは21年5月以来3年1カ月ぶりとなる。前日の米国株市場では米長期金利低下を背景にハイテク株に買いが集まり、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新した。ナスダック市場の動向と株価連動性が高い同社株に追い風局面が続いているが、同社傘下で半導体・AI戦略のコアカンパニーに位置付けられている英半導体設計アーム<ARM>も前日は8%高と急伸、上場来高値に迫る勢いとなっている。アームの時価総額は親会社のソフトバンクGを大幅に上回っている状況で、含み益の拡大効果もソフトバンクGの株価を押し上げる背景となっている。

■FPパートナー <7388>  3,325円  -700 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 FPパートナー<7388>は連日のストップ安。この日、一部週刊誌記事に関するコメントを発表した。当該記事について「事実とは異なる情報が含まれている」とし、特に記事のなかで他社から便宜供与や利益供与を受けているかのような表現が用いられていることについて「そのようなことは一切なく、強く遺憾の意を表明する」とした。同社の内情を巡る記事が11日に伝わり、これを受けて株価は翌12日にストップ安まで下落していた。きょうも制限値幅いっぱいまで売られた。

■アステラス製薬 <4503>  1,506.5円  -60.5 円 (-3.9%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>が続落。SMBC日興証券が12日、アステラスの投資評価を「1」から「2」に引き下げた。目標株価は2050円から1700円に減額修正している。利益貢献度の高い「ミラベトリック」の後発品が想定よりも早く市場に参入したことや、更年期障害薬「ベオーザ」など新薬の売り上げの立ち上がりが遅れていることなどを根拠とする。新薬のプロモーション費用の増大も想定。同証券はアステラスの26年3月期営業利益予想を2747億円から2692億円に引き下げた。

■トヨタ自動車 <7203>  3,128円  -81 円 (-2.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日続落。今月に入り認証不正問題が大きくクローズアップされるようになったことに加え、メガバンク2行による政策保有株式の売却検討報道もあって、投資家の売りが継続している。株価は3月につけた3891円から20%近く水準を切り下げ、時価総額は50兆円を下回った。同社を巡っては12日の取引終了後、豊田章男会長がこれまでの方針を転換し、グループ各社の株主総会に出席しない予定であることが明らかとなっている。

■リコー <7752>  1,431円  -33.5 円 (-2.3%)  本日終値
 リコー<7752>が軟調推移。12日、傘下にあるリコーインダストリアルソリューションズのオプティカル事業に関し、プライベートエクイティファンドを運営するティーキャピタルパートナーズ(東京都千代田区)への売却日程を変更すると発表。従来は6月末までに完了する予定としていたが、これを7月1日から9月30日の間に延期した。売却手続きの長期化を嫌気した売りが出たようだ。同事業では車載ステレオカメラやプロジェクター用光学レンズモジュールなどの開発・製造・販売を手掛けている。

■三菱UFJ <8306>  1,598.5円  -20 円 (-1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が下落するなど銀行株が総じて軟調に推移した。米国時間12日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、ディスインフレの兆候を示す結果となった。これを受けて米国市場では長期債価格が上昇し、長期金利は一時4.2%台まで低下。米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表後に低下幅を縮めたものの、メガバンクに関しては内外金利の低下が事業環境の好転シナリオに水を差す形となり、売りを促す要因となったようだ。

■monoAI <5240>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 monoAI technology<5240>がストップ高。Epic Games社が展開するオンラインゲーム「フォートナイト」について、2025年後半にiOS版の再リリースが決まったことが明らかになった。monoAIは独自のメタバース空間をフォートナイト上に公開しており、同社のメタバース空間の利用者の増加につながるとの思惑から、買いが集まったようだ。

■アップコン <5075>  1,434円  +140 円 (+10.8%)  本日終値
 アップコン<5075>が大幅高。12日取引終了後、25年1月期第1四半期(2~4月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比3.6倍の2億1200万円となり、通期計画の1億6400万円を超過していることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同40.5%増の4億1500万円で着地。硬質発泡ウレタン樹脂を使用して素早く修正する「アップコン工法」の知名度・認知度向上に尽力したことなどが功を奏した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

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