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【市況】12日の米株式市場の概況、NYダウ続落 FOMC後に軟化

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の米株式市場では、NYダウが前日比35.21ドル安の3万8712.21ドルと続落した。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を公表し、市場の予想通り政策金利となるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25~5.50%で据え置いた。半面、参加者の金利見通し(ドット・チャート)で示された年内の利下げ回数は中央値ベースで1回となった。市場の見立てに対し中央銀行が利下げに慎重なスタンスであることが浮き彫りとなり、主力株への売りを促した。朝方発表された5月の米消費者物価指数(CPI)がディスインフレの兆候をみせたことで長期金利は低下。NYダウは上昇スタートとなったものの、その後下げに沈む展開となった。ハイテク株は総じて堅調だった。

 ナイキ<NKE>やボーイング<BA>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が売られたほか、シェブロン<CVX>やJPモルガン・チェース<JPM>、ビザ<V>が安い。一方、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>とキャタピラー<CAT>が上昇し、シエナ<CIEN>とオラクル<ORCL>が急伸した。

 ナスダック総合株価指数は264.890ポイント高の1万7608.436と大幅に3日続伸。連日で最高値を更新した。エヌビディア<NVDA>が上伸し、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、テスラ<TSLA>がしっかり。プレイスタジオズ<MYPS>が水準を切り上げ、ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY>が大幅高となった。半面、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が冴えない展開となり、ペットメド・エクスプレス<PETS>が急落した。

出所:MINKABU PRESS

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