【市況】【市場反応】米5月CPI、下方サプライズで11月利下げ織り込む、ドル売り
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
米5月消費者物価指数(CPI)は前月比+0%と、伸びは4月+0.3%から予想以上に鈍化しマイナスとなった20年5月来の低水準となった。前年比+3.3%と、予想外に4月+3.4%から鈍化し、伸びは2月来の低水準。連邦準備制度理事会(FRB)が特に注視している燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.2%と、伸びは予想外に4月+0.3%から鈍化し、昨年10月来で最低。また、前年比では+3.4%と、伸びは4月+3.6%から予想以上に鈍化し、21年4月来で最低となった。
4月に続きインフレ鈍化基調を証明する結果を受けて、短期金融市場は11月利下げを織り込んだ。
米国債相場は続伸し、米10年債利回りは12ベーシスポイント近く低下し4.268%となった。米国株式先物も上昇。ドル売りも加速し、ドル・円は157円35銭付近から156円26銭まで下落し、7日来の円安・ドル高。ユーロ・ドルは1.0760ドルから1.0827ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.2760ドルから1.2845ドルまで上昇し、3月11日来の高値を更新した。
【経済指標】
・米・5月消費者物価指数:前年比+3.3%(予想:+3.4%、4月:+3.4%)
・米・5月消費者物価コア指数:前年比+3.4%(予想:+3.5%、4月:+3.6%)
・米・5月消費者物価指数:前月比+0%(予想:+0.1%、4月:+0.3%)
・米・5月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、4月:+0.3%)
《KY》
提供:フィスコ