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【市況】概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小幅続落、欧州市場の下落

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 121635.06 +0.73%
11日のブラジル株式市場は反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比875.55ポイント高(+0.73%)の121635.06で引けた。日中の取引レンジは120757.20-121759.04となった。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅をやや拡大させた。最近の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢となった。また、成長予想の上方修正も改めて好感された。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、慎重ムードが強まった。また、欧州市場の下落も足かせとなった。

【ロシア】MOEX指数 3171.10 -0.31%
11日のロシア株式市場は小幅続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比9.84ポイント安(-0.31%)の3171.10ポイントで引けた。日中の取引レンジは3148.22-3191.27となった。

前半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。欧州市場の下落を受け、ロシア株にも売り圧力が強まった。また、通貨ルーブル安の進行も足かせに。ほかに、翌12日は銀行の休日となるため、手じまい売りが広がった。一方、原油価格の上昇が指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 76456.59 -0.04%
11日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比33.48ポイント安(-0.04%)の76456.59、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同5.65ポイント高(+0.02%)の23264.85で取引を終えた。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。欧州市場の下落を受け、終盤は売りが優勢となった。また、早期の米利下げ期待の後退が引き続き嫌気された。

【中国本土】上海総合指数 3028.05 -0.76%
休場明け11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比23.23ポイント安(-0.76%)の3028.05ポイントと反落した。4月23日以来、約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

人民元安の進行が警戒される流れ。米利下げ観測が後退する中、先週末の米10年債利回りは上昇し、対米ドルの人民元相場も下落基調が続いている。中国人民銀行(中央銀行)は11日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を元安方向に設定した。指標発表も気がかり。中国ではあす12日、5月の物価統計が公表される予定だ。先週7日に発表された同月の貿易統計では米ドル建て輸入が大幅鈍化し、内需の低迷が指摘されていただけに、物価指標でデフレ脱却の兆しがみられるが焦点となる。

《CS》

 提供:フィスコ

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