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【市況】11日の米国市場ダイジェスト:NYダウは120ドル安、FOMCやCPI待ち

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは120ドル安、FOMCやCPI待ち

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は120.62ドル安の38,747.42ドル、ナスダックは151.02ポイント高の17,343.55で取引を終了した。

連邦公開市場委員会(FOMC)や消費者物価指数(CPI)の発表を控え警戒感に売られ、寄り付き後、下落。ダウは商業用不動産などへの懸念に銀行セクターが重しとなり終日、軟調に推移した。ナスダックは携帯端末アップル(AAPL)の上昇が支援し上昇に転じ終盤にかけて上げ幅を拡大、連日で過去最高値を更新し、まちまちで終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇、銀行が下落した。

自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は電気自動車(EV)事業の収益性向上で新たに60億ドル規模の自社株買いプログラムを発表し、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、世界開発者会議(WWDC)で発表した新人工知能(AI)機能がアイフォーンの買い替えサイクルを促す可能性が期待されたほか、アファーム(AFRM)との提携によりアップルペイユーザーが後払いサービスの利用が可能になる発表も好感され、上昇。後払いサービスを提供するアファーム(AFRM)も上昇した。メディアのパラマウント(PARA)はスカイダンス・メディアとの合併交渉を断念したとの報道で、売られた。

ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に発表した四半期決算の内容が予想を下回ったが、AIの開発および普及を目的とした非営利研究機関オープンAIやグーグルとの新たな事業が発表され、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:フランスの政局リスク懸念でユーロ安

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円81銭へ下落後、157円40銭まで上昇し、157円12銭で引けた。リスク回避の円買いや長期金利の低下でドル売りが優勢となったのち、対欧州通貨でのドル買いが強まった。良好な10年債入札結果を受けて伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.0720ドルまで下落後、1.0744ドルまで上昇し、1.0741ドルで引けた。フランスの政局不透明感や信用格付け引き下げなどを警戒したユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、168円30銭へ下落後、169円00銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2706ドルまで下落後、1.2752ドルまで上昇した。英国の労働市場の減速の兆候が示され利下げ観測にポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.8966フランから0.8993フランまで上昇した。


■NY原油:小幅高で77.90ドル、一時78.36ドルまで値上り

NY原油先物7月限は小幅高(NYMEX原油7月限終値:77.90 ↑0.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.16ドルの77.90ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.22ドル-78.36ドル。米国市場の前半にかけて77.22ドルまで下落したが、需要増加の思惑は残されており、米国市場の後半にかけて78.36ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に77ドル台後半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 38.86ドル -0.81ドル(-2.04%)
モルガン・スタンレー(MS) 95.43ドル -0.96ドル(-0.99%)
ゴールドマン・サックス(GS)444.27ドル -9.28ドル(-2.04%)
インテル(INTC) 30.92ドル +0.01ドル(+0.03%)
アップル(AAPL) 207.15ドル +14.03ドル(+7.26%)
アルファベット(GOOG) 178.19ドル +1.56ドル(+0.88%)
メタ(META) 507.47ドル +4.87ドル(+0.96%)
キャタピラー(CAT) 327.31ドル -2.30ドル(-0.69%)
アルコア(AA) 40.21ドル -0.95ドル(-2.30%)
ウォルマート(WMT) 66.73ドル -0.23ドル(-0.34%)

《ST》

 提供:フィスコ

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