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【市況】NY債券:米長期債相場は下落、雇用統計改善で9月利下げ観測は後退


7日の米国長期債相場は下落。米労働省がこの日発表した5月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+27.2万人と市場予想を上回ったことや賃金の伸びは再加速したことが意識された。雇用統計の結果を受けて9月利下げ観測は後退し、長期債などの利回り水準は上昇した。ただ、3月と4月の雇用者増加数は合計1.5万人下方改定された。イールドカーブはフラットニング。

CMEのFedWatchツールによると、7日時点で9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は49%程度。11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は64%程度。10年債利回りは4.291%近辺で取引を開始し、一時4.271%近辺まで低下したが、雇用統計発表後に急上昇。米国市場の終盤にかけて4.433%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて4.432%近辺で推移。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は-45.10bp近辺、2-30年は-33.20bp近辺で引けた。2年債利回りは4.88%(前日比:+16bp)、10年債利回りは4.43%(前日比+15bp)、30年債利回りは、4.55%(前日比:+12bp)で取引を終えた。

《MK》

 提供:フィスコ

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