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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月7日

 7日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比19円安の3万8683円だった。前日の米ハイテク株安や若干の円高進行を受けて日経平均は100円ほど安く始まった。売り一巡後は小口の押し目買いに支えられて下げ幅を縮小。今晩の米雇用統計の発表を前に積極的にポジションを積む動きは見られず、日経平均は前日終値近辺まで戻してからはもみ合いに終始した。来週に日米双方で金融政策決定会合があることも動きを慎重にさせているようだ。

 昨日の米国市場は利下げ観測の高まりに支えられてダウ平均は3日続伸した。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が事前予想を上回り、労働市場の過熱感後退から9月にも当局が利下げをするとの見方が広がった。5日にはカナダが利下げを、6日にはECB(欧州中央銀行)も利下げを4年9カ月ぶりに決めて外堀は埋まりつつある。一方、市場の柱となっているAI半導体大手エヌビディアは過熱感から反落。ナスダック指数は4日ぶりに下落した。

 さて、東京市場は材料不足で目立った動きのない1日となってしまった。米半導体株安で小幅に売られる場面が続いたものの、全体のトレンドを下向き転換させる売り圧力は皆無に等しい状態で、日経平均は25日移動平均線(3万8603円)にサポートされる下値安定の相場を続けている。一方、欧州で利下げが始まったが市場は事前に織り込み済みだったようで好感する買いは見られなかった。(ストック・データバンク 編集部)

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