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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ワールド <日足> 「株探」多機能チャートより

■ワールド <3612>  1,987円 (-174円、-8.1%)

 東証プライムの下落率トップ。ワールド <3612> [東証P]が6日ぶり急反落。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比1.5%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。好天の大型連休で良好に滑り出したものの、その後は前年コロナ5類移行後の店頭回帰に一巡感が出た。気温が上昇していくなか、展開商材を切り替えて鮮度アップを図ったものの、休日数が前年より1日少ないマイナスの影響が約2.0%あったと推計されることもあり、既存店売上高は前年割れとなった。

■くら寿司 <2695>  4,415円 (-290円、-6.2%)

 東証プライムの下落率6位。くら寿司 <2695> [東証P]が急反落。5日に5月度の月次情報を開示した。既存店売上高は前年同月比0.6%増と6ヵ月連続で増収を確保したものの、伸び率は4月の4.0%から縮小した。既存店客数は同5.2%減と2ヵ月連続で前年の水準を割り込み、下落率は4月の2.7%を上回った。業況のモメンタムを懸念した売りが出たようだ。全店ベースの売上高は同2.7%増となった。

■レーザーテク <6920>  34,520円 (-1,040円、-2.9%)

 レーザーテック <6920> [東証P]が8日続落。5日に空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルがレーザーテクに関するレポートを公開。不正会計などの疑いなどを指摘しつつ、同社株の空売りを表明した。同日の取引終了後にレーザーテクは「不正会計の疑惑について明確に否定する」とのコメントを開示したものの、買い向かう姿勢は限られている。6日の東京市場では半導体株全般に上昇圧力が掛かるなかで、同社株は逆行安を演じる形となり、4月23日につけた年初来安値に迫りつつある。

■イオンモール <8905>  1,896.5円 (-34.5円、-1.8%)

 イオンモール <8905> [東証P]が6日ぶり反落。6日付の日本経済新聞朝刊で「イオンが『イオンモール』の国内出店を取りやめる。予定していた案件を2025年度以降に先送りし、24年度の新規開業は26年ぶりにゼロとなる見通し」と報じられており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。記事によると、24年度は「イオンモール須坂」を春に開業予定だったが、25年秋に延期したほか、24年3月に着工した「同仙台雨宮」も開業は25年秋にずれ込むとしている。建設業界の人手不足や資材価格の高騰が要因としており、今期は既存施設の改装などに注力するもようだ。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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