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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JINSHD、ソフトバンクG、レンゴー

JINSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジンズホールディングス <3046>  3,760円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が続伸。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比13.7%増と16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き店頭での接客を強化したことで、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したことに加えて、1本でメガネにもサングラスにもなるアイウェア「JINS Switch」の機能を搭載したモデルなどをラインアップした「Snow Peak」とのコラボレーションモデル「JINS×Snow Peak」シリーズやサングラスなどの季節性商品が売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同15.7%増だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,551円  +131 円 (+1.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸、物色人気に弾みがついている。前日は全体相場が先物主導で大きく下値を探るなか、日経225裁定解消に伴うインデックス売りをこなし400円を超える大幅高に買われ、マーケットの目を引いていたが、きょうもその余勢を駆って上値指向を明示している。英フィナンシャル・タイムズの電子版が5日、“物言う株主”として名を馳せる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、ソフトバンクGの株式を大量取得し、同社に150億ドルの自社株買いを要求していると報じた。これが同社の株式価値向上につながるとの思惑を呼び、大口の投資資金を呼び込んでいる。

■レンゴー <3941>  1,024.5円  +12.5 円 (+1.2%)  本日終値
 レンゴー<3941>が4日ぶりに反発。5日にグループの2030年度に向けた環境目標「エコチャレンジ2030」の指標・目標の見直しを発表。環境投資に概算700億円を組み込んだとしており、従来の350億円から積み増したことが好材料視された。

■三菱重工業 <7011>  1,389.5円  +12 円 (+0.9%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が反発。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1200円から1650円に引き上げた。24年3月期の連結売上収益は4兆6571億4700万円(前の期比10.8%増)、純利益は2220億2300万円(同70.2%増)の大幅な増収増益を記録。GTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル発電システム)や原子力、防衛・宇宙などが伸びた。同社は新中期経営計画(25年3月期~27年3月期)を発表し、売上収益を最終年度に5兆7000億円以上と3年間で1兆円伸ばすことを目標としている。また、防衛事業は従来5000億円程度だった売上収益を1兆円規模に増やす計画であることなども評価している。

■ロート製薬 <4527>  3,002円  +21.5 円 (+0.7%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が6日続伸。この日の寄り前、オーストリアの製薬会社モノ・ケムファーム・プロドゥクト社の株式の51%を7月末をメドに取得すると発表しており、好材料視された。モノ社は、オーストリアを中心に眼科用医薬品・医療機器や耳鼻咽喉科用医薬品などの製造・販売を行う企業グループ。今回の子会社化により、モノ社の高品質な生産力とロートの研究技術開発力・商品力を融合させ、欧州の中心地における製造・販売拠点を活用することで、欧州における革新的な事業の創出とアイケア事業の拡大を目指すとしている。取得価額は約51億円。株式取得が成立した場合にはのれんが発生する見込みだが、業績に与える影響は軽微としている。

■ホンダ <7267>  1,678.5円  +10.5 円 (+0.6%)  本日終値
 ホンダ<7267>が4日ぶりに反発。この日、米国オハイオ州メアリズビルの四輪車生産拠点で、新型燃料電池車(FCV)の生産を開始したと発表しており、好材料視された。新型車「CR-V e:FCEV」は、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ新しいタイプのFCVで、燃料電池車が持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特徴はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性を更に高めたのが特徴。米国で乗用車のFCVを量産するのは自動車メーカーで初めてのことで、24年中に米国及び日本での発売を予定しているという。

■カネカ <4118>  4,134円  +19 円 (+0.5%)  本日終値
 カネカ<4118>が4日ぶりに反発。午後1時ごろ、同社の生分解性バイオポリマー「Green Planet」製のフィルムと発泡成型品が、スズキ<7269>の船外機の梱包資材に採用されたと発表しており、好材料視された。「Green Planet」は石油資源に依存しない、100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマー。幅広い環境下で優れた生分解性を有し、土壌中に加え海水中でも容易に分解されCO2と水に戻るため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献する。なお、フィルムは船外機の埃除けカバーと付帯部品の袋に、また発泡成型品は緩衝材に使用されるとしている。

■ワールド <3612>  1,987円  -174 円 (-8.1%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ワールド<3612>が大幅反落。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比1.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。好天の大型連休で良好に滑り出したものの、その後は前年コロナ5類移行後の店頭回帰に一巡感が出た。気温が上昇していくなか、展開商材を切り替えて鮮度アップを図ったものの、休日数が前年より1日少ないマイナスの影響が約2.0%あったと推計されることもあり、既存店売上高は前年割れとなった。

■くら寿司 <2695>  4,415円  -290 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 くら寿司<2695>が急反落。5日に5月度の月次情報を開示した。既存店売上高は前年同月比0.6%増と6カ月連続で増収を確保したものの、伸び率は4月の4.0%から縮小した。既存店客数は同5.2%減と2カ月連続で前年の水準を割り込み、下落率は4月の2.7%を上回った。業況のモメンタムを懸念した売りが出たようだ。全店ベースの売上高は同2.7%増となった。

■レーザーテック <6920>  34,520円  -1,040 円 (-2.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>は大幅に8日続落。5日に空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルがレーザーテクに関するレポートを公開。不正会計などの疑いなどを指摘しつつ、同社株の空売りを表明した。同日の取引終了後にレーザーテクは「不正会計の疑惑について明確に否定する」とのコメントを開示したものの、買い向かう姿勢は限られている。6日の東京市場では半導体株全般に上昇圧力が掛かるなかで、同社株は逆行安を演じる形となり、4月23日につけた年初来安値に迫りつつある。

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