【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、自律反発狙いの買い流入 (5月31日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 38173.22
高値 38526.93(14:48)
安値 38087.61(09:18)
大引け 38487.90(前日比 +433.77 、 +1.14% )
売買高 29億8398万株 (東証プライム概算)
売買代金 7兆7612億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は433円高と4日ぶり反発、値頃感からの買い流入
2.前日まで日経平均は800円超の下落で自律反発狙いの動きも
3.金利上昇を意識し銀行・証券など金融株に買いが流入する
4.三菱UFJや三井住友FG、野村、大和などが値を上げる
5.レーザーテクや東エレク、TOWAなどの半導体関連株は軟調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比330ドル安と3日続落した。市場予想を下回る決算を発表したセールスフォース<CRM>が急落し指数を押し下げた。
東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに反発。前日までの下落を受けた自律反発狙いの買いが流入し金融株などが買われた。
前日の米株式市場では、NYダウが3日続落したほか、半導体関連株などが軟調でナスダック指数も続落した。ただ、日経平均は前日までの3日間で800円を超える下落となっていただけに、下値を拾う動きも強まり値を上げてスタートした。特に、前場に下落が目立った半導体関連株は、後場に入り下値に買いが流入し堅調な値動きとなる銘柄も目立った。また、国内金利が高水準を維持するなか銀行や証券といった金融株が買われた。引けにかけ国際的な株価指数のMSCIの定期入れ替えに伴うものとみられる売買が入り出来高も膨らんだ。
個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が高く、野村ホールディングス<8604>や大和証券グループ本社<8601>、第一生命ホールディングス<8750>が値を上げた。ディスコ<6146>やソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も高い。ソフトバンクグループ<9984>や東京電力ホールディングス<9501>、トヨタ自動車<7203>も値を上げた。
半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、TOWA<6315>が安く、アシックス<7936>やファナック<6954>が軟調。日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>が値を下げ、JR東日本<9020>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>が下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、リクルート <6098>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約184円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファナック <6954>、バンナムHD <7832>、レーザーテク <6920>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。うち85円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)電気・ガス業、(3)石油石炭製品、(4)不動産業、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)食料品、(4)繊維製品、(5)陸運業。
■個別材料株
△トーエネック <1946> [東証P]
9月30日を基準日として1対5の株式分割を実施。
△スピー <4499> [東証S]
デジタル資産プラットフォーム開発のプログマと協業。
△関西ペ <4613> [東証P]
上限4000万株の自社株買いを好感。
△フジHD <4676> [東証P]
「アクティビストがMBO要求」との報道。
△サイボウズ <4776> [東証P]
クラウドサービスの価格改定発表で投資資金呼び込む。
△ユトリ <5892> [東証G]
「HTH」が初の「ディズニー」コラボ商品を発売。
△ACSL <6232> [東証G]
NEDO公募事業の委託先に採択。
△IHI <7013> [東証P]
商用宇宙ステーション用ドッキング機構をシエラ・スペースに提供へ。
△タカキュー <8166> [東証S]
「継続企業の前提に関する注記」の記載解消。
△三井不 <8801> [東証P]
長期金利の上昇一服で買い戻しの流れ
▼アイズ <5242> [東証G]
東証が信用規制を実施。
▼名鉄 <9048> [東証P]
CB500億円発行による潜在的な希薄化を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トーエネク <1946>、(2)関西ペ <4613>、(3)サイボウズ <4776>、(4)グリムス <3150>、(5)大阪ソーダ <4046>、(6)メドレー <4480>、(7)マーケットE <3135>、(8)フジHD <4676>、(9)サンケン <6707>、(10)コーテクHD <3635>。
値下がり率上位10傑は(1)名鉄 <9048>、(2)Jディスプレ <6740>、(3)リソー教育 <4714>、(4)いなげや <8182>、(5)泉州電 <9824>、(6)ミロク情報 <9928>、(7)セレス <3696>、(8)新晃工 <6458>、(9)東エレク <8035>、(10)科研薬 <4521>。
【大引け】
日経平均は前日比433.77円(1.14%)高の3万8487.90円。TOPIXは前日比46.29(1.70%)高の2772.49。出来高は概算で29億8398万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1512、値下がり銘柄数は117となった。東証グロース250指数は618.49ポイント(16.22ポイント高)。
[2024年5月31日]
株探ニュース