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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友化、阪急阪神、スピー

住友化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友化学 <4005>  322.3円  +3.8 円 (+1.2%)  本日終値
 住友化学<4005>がしっかり。この日、保有するニュージーランドのニュージーランド・アルミニウム・スメルター社(持ち分比率20.64%)及びオーストラリアのボイン・スメルター社(同2.46%)の全株式を、両合弁事業のパートナーであるリオ・ティント<RIO>に売却すると発表しており、好材料視された。2社の株式売却は、事業ポートフォリオの見直しの一環。同社の株式保有は、主に両社からアルミニウム地金を輸入、販売するためのものだったが、同事業は国際アルミ市況の影響を強く受け、損益面でのボラティリティが大きいことから売却を判断したという。

■阪急阪神 <9042>  4,123円  +43 円 (+1.1%)  本日終値
 阪急阪神ホールディングス<9042>が続伸。岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断「A」と目標株価5200円を継続した。24年3月期の連結営業利益は前の期比18.3%増の1056億8900万円と好調だった。コロナ禍からの回復が想定以上のものとなり、阪神タイガースの優勝効果も加わり計画を超過した。優勝効果の剥落や宝塚歌劇の基盤再構築もあり、今期の同利益は前期比0.1%増の1058億円と業績は踊り場となる見通しだ。ただ、不動産事業が好調なほか、インバウンドを追い風にホテル事業が強く海外不動産も期待が持てる。

■名古屋鉄道 <9048>  1,800.5円  -197.5 円 (-9.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 名古屋鉄道<9048>が大幅安。30日の取引終了後、2033年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)と2034年満期ユーロ円建てCBを発行し、約500億円を調達すると発表した。調達資金は鉄道関連投資(駅機能の高度化、駅や運転業務の効率化など)、不動産関連投資(沿線駅周辺開発、収益ビル取得など)に充てる。将来的な1株利益の希薄化を懸念した売りが優勢となった。

■Speee <4499>  1,618円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 Speee<4499>が後場急伸。午前11時30分ごろ、三菱UFJ信託銀行などが出資するデジタル資産のプラットフォームを開発するProgmat(プログマ、東京都千代田区)と子会社Datachainが協業すると発表した。プログマが手掛けるステーブルコイン発行管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いて発行されるステーブルコインの提供とAUM(運用資産残高)の最大化を目指す。これが買い材料視された。

■タカキュー <8166>  101円  +13 円 (+14.8%)  本日終値
 タカキュー<8166>が急伸。30日の取引終了後、同日提出の有価証券報告書より「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消することとなったと発表。これを材料視した買いが入った。今年1月に地域経済活性化支援機構による再生支援が決まり、その後第三者割当による増資と取引金融機関による債務免除などが実行された。25年2月期第1四半期(3~5月)において債務超過が解消され、財務基盤の確立が図られることとなったことを受け、記載を解消することとなった。

■ヘリオス <4593>  158円  +20 円 (+14.5%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が切り返し急。SBI証券は30日、ヘリオスの投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。24年12月期中に米社が創製した幹細胞製品「MultiStem」関連のディールが期待できるなどと指摘。一方で、バリュエーションの切り上がりにはMultiStemの開発での確実な進捗などが必要との見方を示す。同証券はヘリオスの25年12月期の営業損益予想を25億7000万円の赤字(従来は32億7500万円の赤字)に見直した。目標株価は370円としている。なお、ヘリオスは30日、理化学研究所と大阪大学、住友ファーマ<4506>とともに、網膜色素上皮細胞の製造方法に関する特許についてビジョンケア(神戸市中央区)などが特許技術の使用に向けた裁定を求めていた件で和解が成立したと発表。ヘリオスと住友ファーマが開発する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の事業への影響は、軽微としている。

■まんだらけ <2652>  512円  +55 円 (+12.0%)  本日終値
 まんだらけ<2652>が6営業日ぶりに反発。同社は30日取引終了後、4月の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比14.1%増の11億1200万円となり、伸び率が前月の10.9%増から拡大していることが好感されたようだ。既存店の売上高については、前年同月と比べ中野店で約3200万円、グランドカオスで約1500万円、SAHRAで約1300万円のほか、すべての店舗が前年実績を上回ったという。なお、全店ベースの売上高は同18.4%増の11億5400万円だった。

■yutori <5892>  2,483円  +202 円 (+8.9%)  本日終値
 yutori<5892>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、展開するブランド「HTH」が初めて「ディズニー」とのコラボレーション商品を発売すると発表しており、好材料視された。「HTH」らしい海外ストリートをミックスさせたスタイルと、ミッキーたちのPOPなデザインを掛け合わせたアイテムを展開する予定で、Tシャツやタンクトップ、靴下などの小物アイテムまで充実したラインアップとなっており、6月1日からオンラインストアの「YZ store HTH」で販売するほか、5月25日からはHTH全店舗で先行販売するとしている。

■SPK <7466>  2,220円  +154 円 (+7.5%)  本日終値
 SPK<7466>が大幅続伸。午前10時ごろ、27年3月期に売上高760億円(24年3月期633億200万円)、営業利益38億円(同31億4500万円)、29期連続増配と業績に応じた累進増配などを目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。グローバル統括の組織再編や業務再構築・システム補強を行うほか、新規製品・ビジネス開発設備と体制などを整備するとしている。

■ACSL <6232>  850円  +45 円 (+5.6%)  本日終値
 ACSL<6232>は堅調。30日取引終了後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した経済安全保障重要技術育成プログラムにおける研究開発構想「小型無人機の自律制御・分散制御技術(研究開発項目(1))」の委託先として採択されたと発表。これが手掛かりとなった。同事業では自律制御・分散制御に関するソフトウェアを搭載する小型無人機のハードウェア開発に向けたフィジビリティスタディー(プロジェクトの実現可能性調査)を行い、その結果を踏まえて小型無人機を開発するという。事業期間は2025年3月まで、事業規模は1億円以内。

●ストップ高銘柄
 京極運輸商事 <9073>  1,359円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 ジェイック <7073>  2,331円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 新東 <5380>  2,388円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 トラースOP <6696>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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