【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東京通信G、ギグワークス、サイジニア
東京通信G <日足> 「株探」多機能チャートより
東京通信グループ<7359>が高い。同社はきょう、子会社のパルマが運営するヘルスケアアプリ「OWN.app」が、大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬が展開するサプリメントブランド「ネイチャーメイド」と協働展開を開始すると発表。これが株価を刺激したようだ。「ネイチャーメイド」が有する栄養情報やサプリメントチェックなどのツールに加え、「OWN.app」が持つ筋トレの知見及びトレーニングメニューなどを生かし、健康的で効率的な筋トレや栄養摂取に対する知識・体験を普及させることを目指すとしている。
■ギグワークス <2375> 637円 +53 円 (+9.1%) 本日終値
ギグワークス<2375>が後場一段高。同社はきょう、レンタルオフィス・コワーキングスペースの「THE HUB」を運営する子会社のnexが、ホテル向け遊休空間一元管理サービス「Threes」を運営するトーキョーサンマルナナ(東京都港区)と業務提携したと発表。これにより、THE HUBは新たに280拠点が加わり、国内最大1032拠点のサテライトオフィス・ネットワーク(サービス提供予定は2024年6月5日)となるとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。
■サイジニア <6031> 1,075円 +57 円 (+5.6%) 本日終値
サイジニア<6031>は3日続伸。29日取引終了後、8月31日を基準日として1対2の株式分割を実施すると発表。あわせて配当予想の増額修正を明らかにしており、これを好感した買いが入った。24年6月期の年間配当額を4円50銭から5円(1月1日付株式分割考慮後で前期2円50銭)に引き上げた。
■第一屋製パン <2215> 608円 +25 円 (+4.3%) 本日終値
第一屋製パン<2215>が急反発。29日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、最終利益を2億7000万円から16億円(前期比3.4倍)へ上方修正したことが好感された。千葉県松戸市の賃貸用不動産を譲渡するのに伴い、固定資産売却益約13億6500万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高277億9000万円(同5.1%増)、営業利益5億7000万円(同4.7%減)は従来見通しを据え置いている。
■ウェルネット <2428> 641円 +20 円 (+3.2%) 本日終値
ウェルネット<2428>が高い。午後2時ごろ、QRコードを活用したデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto(クルット)」が6月17日から提供開始されることになったと発表した。同サービスは、関西の鉄道やバス事業者などで構成する「スルッとKANSAI協議会」とともに2022年から開発を進めてきたもの。ウェルネットはQR乗車券を購入・表示する専用ウェブサイト、改札機と連動したQR乗車券の判定システム、駅係員の専用アプリを開発した。
■デュアルタップ <3469> 1,290円 +33 円 (+2.6%) 本日終値
デュアルタップ<3469>が反発。29日の取引終了後、中古住宅のリノベーション再販事業を開始すると発表しており、好材料視された。中古住宅をリノベーションし、品質・デザイン面において付加価値を高め販売する。まず東京都渋谷区の共同住宅(区分一部)を販売用不動産として購入を決定しており、25年6月期に売り上げ計上を見込むとした。なお、24年6月期業績への影響は軽微としている。
■INTLOOP <9556> 3,005円 +55 円 (+1.9%) 本日終値
INTLOOP<9556>が朝安後に切り返した。同社は29日取引終了後、Idein(東京都千代田区)とエッジAIソリューションの提供やエンジニアリング支援などでの包括的な協業を開始すると発表。これが改めて材料視されたようだ。第1弾の取り組みとして、新しいかたちの概念実証(PoC)伴走支援サービスの提供を開始。これはIdeinの開発した「LLM App on Actcast」と呼ばれるエッジAI技術と大規模言語モデル(LLM)を活用した革新的なPoCソリューションと同社のコンサルティング支援サービスを組み合わせたものだという。
■テラスカイ <3915> 1,871円 +33 円 (+1.8%) 本日終値
テラスカイ<3915>が8日ぶりに反発した。29日、セールスフォース<CRM>の日本法人が提供する「Salesforce Data Cloud」に関し、データとAI活用を推進する専門組織を立ち上げたと発表した。顧客企業に対しデータマネジメントを提案できる体制を整えるとしており、見直し買いを誘う格好となったようだ。設立したのは「Salesforce Data Cloud+AIラボ」。組織横断型チームとして23人で構成し、今後2年間で10社以上の受注を目指すとしている。
■朝日放送HD <9405> 655円 +8 円 (+1.2%) 本日終値
朝日放送グループホールディングス<9405>がしっかり。29日の取引終了後、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.24%)、取得総額8000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。またディー・エル・イー<3686>の保有株の一部を売却して今期中に連結対象から外し、持ち分法適用関連会社とするとも開示した。今期の業績予想には保有株一部の売却の影響を織り込んでいるとするものの、DLEは営業赤字が継続していた。自社株買いとともに、DLEの資本関係の見直しを評価した買いが入ったようだ。DLEの独立性と自由度を高めて機動的な経営を促すことが、両社の企業価値の最大化につながると判断した。自社株の取得期間は30日から6月25日としている。
■ブレインパッド <3655> 1,085円 +13 円 (+1.2%) 本日終値
ブレインパッド<3655>が堅調推移。29日の取引終了後、ADKホールディングス(東京都港区)傘下のADKマーケティング・ソリューションズと、IP(知的財産)ビジネスを対象にAIを活用したソリューションの開発に向けて協業すると発表。株価を下支えする要因となったようだ。両社は生成AIの活用などを推進する「共創Labo」を共同で設立。ゲーム業界やコンテンツ業界に向け、企業向けにカスタマイズしたソリューションや汎用ソリューションの開発を進める。
●ストップ高銘柄
新東 <5380> 1,988円 +400 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値
アルファ <4760> 2,209円 +400 円 (+22.1%) ストップ高 本日終値
京極運輸商事 <9073> 1,059円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
アスタリスク <6522> 765円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース