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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月22日

 22日の市場は日経平均が続落。終値は前日比329円安の3万8617円だった。前日の米半導体株指数(SOX)が下落したことで売りが先行。寄り前に発表された3月の機械受注は事前予想を上回る結果となったが、一部機械株が買われた程度で市場全体へのプラス寄与はなかった。むしろ国内長期金利が本年最高を更新していることが材料視されてじわじわと下げ幅を拡大。終盤まで戻りを試すことなく、この日は終日さえない動きとなってしまった。

 昨日の米国市場は安定した米景気を買う動きからダウ平均は小反発した。引き続き年後半には実施されると期待されている利下げが下値をサポートする形となりじり高歩調に。短期的に上げ過ぎていた過熱感や、FRB高官の相次ぐ利下げ慎重発言にもかかわらず相場は安定している。米長期金利が高官発言にもネガティブな反応を見せていない点が大きいだろう。S&P500種指数は最高値を更新した。22日には注目の半導体大手エヌビディアの決算発表がある。

 さて、東京市場は国内長期金利の上昇が影響して先物中心に売られる展開。金利上昇で利ザヤの取れる金融株が買われる半面、金利負担を嫌気して不動産株が下げるなど個別で明暗が分かれている。今晩には米エヌビディアの決算発表があり、目先の相場を左右するだけに積極的に買いポジションを構築する動きは見られない。日経平均は引き続き25日~75日移動平均線に支えてもらう動きとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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