【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、NYダウ4万ドル乗せでリスクオンの買い優勢 (5月20日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 38761.71
高値 39437.16(10:49)
安値 38703.70(09:02)
大引け 39069.68(前日比 +282.30 、 +0.73% )
売買高 18億0371万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1510億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、一時600円超高も失速
2.NYダウ終値初の4万ドル台乗せでリスクオン
3.原油・商品市況高で石油・非鉄株の上げ目立つ
4.午後の利食い売りこなし半導体株の一角は堅調
5.11年ぶり高水準の長期金利が金融株支援
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比134ドル高と反発した。米景気に対する楽観的な見方を背景に景気敏感株などを中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価は反発。前週末の米株式市場でNYダウの終値が初めて4万ドル台に乗せたことを受けて投資家のリスク許容度が上向き、上げ幅は一時600円を超えた。後場は利益確定売りに押され伸び悩んだものの、1ヵ月ぶりの高水準となる3万9000円台を回復して取引を終えた。
20日の東京市場は、日経平均株価は小幅に下落して始まったが、ほどなくプラス圏に浮上。前場に一時3万9400円台前半まで上昇した。前週末に米ナスダック総合株価指数が小幅に下落したことが日本株の重荷となったが、寄り付き後に海外投資家を中心とした先物買いが入り、売り方の買い戻しを誘う形となった。原油先物相場や銅先物相場の上昇を受け、石油関連や非鉄株の上げが目立った。半導体関連の一角は全体相場に連れて朝安後は持ち直し、国内の長期金利が一時11年ぶりの高水準となる0.975%に上昇したことは金融セクターを下支えした。22日に予定されている米エヌビディア<NVDA>の決算の内容を見極めたいとする投資家は多く、午後は短期筋による利益確定目的の売りが優勢となって日経平均株価は失速したが、米国株の先高期待を支えに3万9000円を上回る価格帯での推移を続けた。
個別銘柄では、信越化学工業<4063>とソシオネクスト<6526>が大幅高となり、TOWA<6315>が堅調。住友金属鉱山<5713>やENEOSホールディングス<5020>、北海道電力<9509>が上値を追う展開となり、みずほフィナンシャルグループ<8411>や三井物産<8031>、神戸製鋼所<5406>が頑強な動き。C&Fロジホールディングス<9099>がストップ高に買われ、霞ヶ関キャピタル<3498>が急伸し、三井E&S<7003>やSUBARU<7270>、大成建設<1801>が水準を切り上げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>と任天堂<7974>、ダイキン工業<6367>が下落したほか、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、日本マイクロニクス<6871>が冴えない展開。能美防災<6744>や西本Wismettacホールディングス<9260>が売られ、ACCESS<4813>とメイコー<6787>が大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約130円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、コナミG <9766>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約71円。うち47円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落はその他製品、情報・通信業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)金属製品、(5)小売業。
■個別材料株
△東北新社 <2329> [東証S]
25年3月期最終利益は27%増を見込む。
△信越化 <4063> [東証P]
想定外のタイミングでの自社株買い実施。
△日山村硝 <5210> [東証S]
投資会社MI2の5%超保有判明を思惑視。
△アイズ <5242> [東証G]
「メディアレーダー」に関する技術の特許取得を手掛かり視。
△QPS研究所 <5595> [東証G]
小型SAR衛星QPS-SAR7号機で取得した初画像公開。
△アーレスティ <5852> [東証P]
今期最終黒字浮上・増配見通し。
△ユトリ <5892> [東証G]
ストリートブランド「9090」が新たに2つの実店舗オープンへ。
△じもとHD <7161> [東証S]
「金融庁が議決権63%取得」との報道。
△ARM <8769> [東証S]
上限100万株の自社株買いと中期計画公表をポジティブ視。
△C&Fロジ <9099> [東証P]
SGHDによる買収提案報道「候補に含まれているのは事実」と開示。
▼DWTI <4576> [東証G]
新株予約権発行で希薄化懸念。
▼TYK <5363> [東証S]
前期末配80銭減額で今期年間配当計画は40銭減配。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)C&Fロジ <9099>、(2)オーケストラ <6533>、(3)日本コークス <3315>、(4)アーレスティ <5852>、(5)霞ヶ関C <3498>、(6)Dmミックス <7354>、(7)北海電 <9509>、(8)北国FHD <7381>、(9)住友鉱 <5713>、(10)三菱マ <5711>。
値下がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)メイコー <6787>、(3)ウィズメタク <9260>、(4)Lドリンク <2585>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)コロプラ <3668>、(7)能美防災 <6744>、(8)MSOL <7033>、(9)ヨシムラHD <2884>、(10)ニフコ <7988>。
【大引け】
日経平均は前日比282.30円(0.73%)高の3万9069.68円。TOPIXは前日比22.42(0.82%)高の2768.04。出来高は概算で18億0371万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1142、値下がり銘柄数は463となった。東証グロース250指数は642.45ポイント(9.47ポイント高)。
[2024年5月20日]
株探ニュース