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【市況】値がさハイテク株が日経平均株価をけん引/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 16日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが349ドル高、ナスダックは231ポイント高だった。4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け、年内の利下げ期待を受けた買いが強まった。米長期金利の大幅低下を背景にハイテク中心に買われ、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の38705円。円相場は1ドル154円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38730円まで買われた。足もとで抵抗線として意識されていた25日線を上回ってきており、売り方の買い戻しを誘う流れになりそうだ。また、米国ではエヌビディアなど半導体株の強さが目立っていた。この流れを引き継ぐ形から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する格好になりそうである。

 昨日の日経平均株価は一時38800円台に乗せる場面も見られたが、買い一巡後は戻り売り優勢のなかで、結局は25日、75日線をキープできなかった。両線のデッドクロス示現でシグナルが悪化するなか、両線を上放れてくる動きをみせてくることで、センチメント改善にもつながりそうである。買い一巡後は膠着感が強まりそうだが、主要企業の決算発表が一巡したことで、昨日のニトリHD<9843>のような急落をみせてくる動きは落ち着いてくるだろう。反対に決算が通過したことから、過剰に売り込まれた銘柄などには見直し余地がありそうだ。

 物色としては、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体株に資金が向かいやすいだろう。また、決算は昨日でピークを通過したが、昨夕発表したところでは、リクルートHD<6098>、三菱UFJ<8306>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命保険<7181>、すかいらーく<3197>、近鉄GHD<9041>、レゾナック<4004>、ニッパツ<5991>、ワコールHD<3591>、サンドラッグ<9989>、H2Oリテイル<8242>、ダスキン<4665>、TREHD<9247>、王将フード<9936>、フォスター電<6794>などの動向が注目される。
《AK》

 提供:フィスコ

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